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10.才能 ページ11




「纏ができれば、次は…イルミ、何をするのが最適だ」


お父さんは扉の近くで黙って見ていたイル兄に聞いた


「なんだ、バレてたの。Aには才能があるよ。凝でも良いんじゃない」


「そうだな」


『凝…?』


私が小首を傾げるとイル兄は膝から崩れ落ちるようにしてから部屋を出ていった


「イルミも全くだな」


『え?』


「いや、なんでもない。凝と言うのは今Aが体の周りにとどめたオーラを目に集中させる事だ。少し難しいがやってみろ」


『うん…!』


周りのオーラを目に…


目に集中を持っていく…!


『こ、こう?なんかさっきより疲れる』


「…そうだ。じゃあ俺の肩を見てみろ」


少し驚いた様子でお父さんは指示をした


言われた通りにお父さんの肩を見ると…


『あれ?!さっきまでは無かったのに!何これ?キノコ?』


「キノコに見えるのか…これはさっきイルミに頼んでつけてもらった念で作った針だ」


『針か。びっくりした、お父さんの肩からキノコが生えてるのかと思った』


「そうか、それは大変だな。凝ができるようになるとこんな事もできる」


『わぁ!オーラが文字になった!』


「これを念文字と言う。形を作るのは難しいが読むことは出来るだろ」


『イル兄とミル兄は作れる?』


「イルミはできる。たまにAに向けてやってるぞ。ミルキはわからないな」


『私に向けて?なんて書いてある?』


「Aは読まない方が良い」


『えぇー』


ぷぅーっと頬を膨らますとお父さんはもう少し大きくなってから直接聞いてみろと言った


私が頷くとお父さんは頭を撫でてくれた

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作者名:ふぃあろ・宮夢 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uekukz/  
作成日時:2020年11月9日 21時

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