創作日常（実話有り）

信者とアンチ ページ23

人気作者につきもの、それは
『信者』と『アンチ』だ。

まず信者だが、好きな作者のことを神様のように思っていて、仮にその作者が間違いを犯しても「〇〇様は悪くない！」みたいな主張ばかりする。

次にアンチだが、アンチの方がある意味いいと私は思っている。
アンチというと負のイメージがついてくる(実際に負の意味を持つが)が、アンチ＝『反〜』という意味なので、アンチ＝否定、と勘違いされがちだ。

アンチは基本的にちゃんとした意見を持っている人が多いので、個人的には信者ができるよりアンチが来る方がよっぽどいい。
作品作りには他人の意見を必要とすると私は考えている。
つまり、アンチならばその条件を無条件で果たしているのでいつでもウェルカムだ。



ちなみに今回は信者の話になる。
それも訳あってのことだ。
桜吹雪☆彡には末芳というとんでもなく厄介な信者がいる。
他作者のことを下げ、桜吹雪☆彡のことをこれでもかと褒めちぎる。
作者(この場合は桜吹雪☆彡だ)が嫌だと思ってもその行動をやめない。

「まぁ、桜吹雪☆彡さんが重みに感じるのもわかる気がするよね。ここまで来ると嫌がらせともとれるし」
「ソラはとことんお人好しなんだから……でも言いたいことはわかる。私にもやっぱり信者はいるし、その人たちが暴走して大変だったことあるからね」

亜莉の発言には少し棘があるような気がする。多分勘違いではない。

アンチが暴走して本当の意味での敵になってしまうこともあるが、信者が暴走して破滅するパターンだと、好きだと言っていた作者のイメージも同時に落ちる。

「私に信者がいるとは思いませんでした」
連絡先を交換して、真っ先に届いたのは桜吹雪☆彡さんからのメッセージだった。
『本来なら把握しておくべきだったんでしょうが、そこまで頭が回りませんでした。でもナグモさんならわかってくれるかもしれないと思ったんです』
私は文面から、恐らくはたくさんいる亜莉の信者のことを連想した。
『私にもいましたから、やっぱりお気に入りに登録されていると一人くらいはそういう人いるんですね』
『ナグモさんにも……』

桜吹雪☆彡さんは頭を抱えていそうな気がする。
末芳よ、お前の行動でお前が好きな作者が困ることを思いつかないか。

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