えっとライバルですけど……???3.5【wrwrd!】 (ページ46)

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幸福を味あわせてあげたいページ46

春休み中
変わったことがあった。

兄弟全員しっかりと進級した事。

私の体調悪化。

そして

レイアの体調悪化。

レイアも吐血をするとはなぁ。
隠してるけど隠しきれてないんよ

『(……そーだなぁ)』

何か吐血もなしに
普通の生活を送っていけるには…

んー。

em「何かお悩みですか？」

『あ、エミさん。ええとこに、なんか体調悪化って言うか吐血とかそういうのをせずに幸せに体調崩さずに生きていける呪文ってあったりとかしないの』

私はありながら言う。
えみさんはぽつんと
ただ理解しようとしている。

語彙力!!!!!!!!

em「……嗚呼成程。それなら図書室へいらしてください。きっといい本がありますよ」

微笑んで手を掴むものだから
私もそれにつられて歩いていった

＿＿

em「健康に関することですから"霊光遍満"と"寿限無"です」

『へー。寿限無とその霊光遍満ってのはなに？』

em「霊光遍満は健康増進に効果がある呪文で、寿限無は限りない寿命のことです。」

『ほーほー……』

em「もし他にも気になるのであればお貸ししますよ」

『えっ、ほんと！？』

em「はい！」

私はエミさんの言葉に甘えて
借りることにした。

＿＿

レイアが眠ったあと、
私はこっそりと呪文を唱えた

『寿限無』

『霊光遍満』

そう言うとレイアは
辛そうな顔をしていたのに
なんだか幸せそうな顔をし始めた。

『(これって成功なのかな)』

まあいっか！
そう思いながら私はねた。

＿

翌日レイアは
とても体が軽そうで
笑顔だった。

ri「おはよう、姉様!!」

『ん、おはよー』

私は幸福になる薬を
レイアが毎朝飲む飲み物に入れて
渡した。

ri「……うん、いつも通り美味しい！」

『ならよかったよ』

レイアが明るくなった代わりに
私身体結構だるいけど。
我慢我慢。

pe「A、もう行ける？」

『うん。行ける。』

3年生、最高学年になって
3日目。

私は、
気を引き締め、
死ぬまでの日々を楽しく
過ごそうと思っている