えっとライバルですけど……???3.5【wrwrd!】 (ページ40)

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気づきページ40

os「A～！」

ht「お疲れ様」

kr「ごめんね、押しかけちゃって。ほら、差し入れ」

卒業間際、
クロノアさんはよく
私の教室へ顔を出すようになった。

ついでにマンちゃんとひとらんも。

『いや、いいんだよ。で、クロノアさん達は高校とか大丈夫なの？』

kr「嗚呼、その事なら」

os「大丈夫めぅ！」

ht「みんな高校は違うけど、なんだかんだ言って推薦で受かったし。」

『じゃあ大丈夫か』

pe「推薦かぁ……俺も行けるかなぁ。いや、行ける！」

兄さんが自信満々に言うものだから

『ちょっと兄さんはもうちょっと勉強してください。じゃないと運動神経良くても無理でしょーよ』

pe「えっ！？大丈夫だし！」

『そう言って大丈夫だった時期は無いですけどね』

そう言うと3人は笑ってくれた。
この3人ひたすらに可愛いからな。

kr「そうだ、A体調は？」

『ん？』

os「ほら、最近は体調崩しすぎてるって学校で噂なんよ」

ht「そ、だから大丈夫なのかなって」

『あー、その事ね。大丈夫だよ。』

pe「……うん。大丈夫！Aはいつでも元気だよ！」

兄さんは気を使って
元気だと3人に説得させた。

でも、
クロノアさんは察しているようだった。

ht「体調には気をつけてね」

os「じゃあ次の授業のために戻るめぅ～」

2人は手を振って
階段まで歩いていった。

クロノアさんは私の手を取って

kr「肺がんと傷、無理しないでね。」

『！』

pe「……クロノアさん」

kr「うん、ごめんね。でも、やっぱりおかしかったんだよ。最近。」

『……そっか。』

pe「……Aの命もあと少しなんだ」

kr「うん、だから、少しでも一緒に居てあげたい。沢山笑い合おうな。」

クロノアさんは青い瞳を閉じて
笑った。

私もそれに釣られて

『うん』

力なく返事をして笑った。
兄さんも少し微笑んで
自席へ戻った