えっとライバルですけど……???3.5【wrwrd!】 (ページ39)

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喀血ページ39

『あ』

「ん？」

『ごめん、忘れ物したわ』

「あー、りょーかーい」

『先行っといてくれへん？俺追うから』

「はいよー」

私は友達と反対の方向に行って
荷物を取りに行った。

教室に入り、荷物を持って
さぁ戻ろう。
そう思った。

私の視界は歪むばかり。

最近多すぎるだろ。

そう思っているうちに
喀血してしまった。

ちょうど廊下を通っていた
"紫マフラー見つけた先生"

ni「Aｯ!?」

『せんせぇｯ……』

ni「とりあえず、保健室行くぞ！」

兄さんは私を背負って
保健室へ運んでくれた。

＿＿

ni「ペ神ｯ、Aがｯ!!」

sn「！ベッドの上に寝かせて、診察する」

ni「多分…ｯ喀血してたから、それ片付けてくる」

sn「うん、よろしく…あと、今の教科の先生にも連絡頼む」

ni「おうｯ」

兄さんは掛けていく。
意識が遠のいていく中で
ペ神の声は頭に残った。

sn「1人でまたなんか溜め込んだんでしょ」

『……ｯ溜め込んでｯ…な、い』

自分は嘘をつくばかりだ。

sn「……嘘はお見通しだよ。」

『…ｯそ、っか』

ペ神にはお見通しか

sn「……無理しないでよ。」

手を握られ
ぎゅっとされた。

『…ごめ、ん』

sn「うん……。とりあえず診察する」

『う、ん』

＿＿

sn「前より酷くなってんねや」

ni「……」

『これも俺はしゃーないと思う』

ni「しゃーないで済む話や無い」

sn「せや、生命は誕生するのには時間がかかるけど死ぬのは一瞬なんだよ。それをAは目前に迎えてるんだ。"いつ死んでも可笑しくない"」

『…ごめんな』

ni「これは生まれつきの病気もあるものだし、仕方ないと思うから、自分を責めんなよ」

sn「うん。責めすぎるともっと悪化する可能性あるから。」

『……うん。』

sn「このことはお兄さんに」

『話さんくてええよ』

ni「は？」

『兄さんも確かに心配してくれてるのは分かっとるんよ。』

でも。

『笑顔でいて欲しいから』

sn「A……」

ni「……ペ神。」

sn「なに、兄さん……？」

ni「ここはAの意志を尊重しよう。」

sn「兄さん……。｡そうだね、じゃあ伝えないでおくね。」

『うん。お願い』

私はその後早退となった。

＿＿

早退したあと

「A様、最近体調崩されすぎよね」

「ねー！大丈夫なのかな？」

「病気とか？」

「んー……ワンチャン」

pe「(A……ｯ)」

ただ1人ぽつりと悲しむ男が
教室の中心で俯いていた。