えっとライバルですけど……???3.5【wrwrd!】 (ページ33)

今日:7 hit、昨日:10 hit、合計:17,021 hit

▽ ページ33

『……ただいま』

リビングに入って
扉の前に立って
そういう。

レイアはびっくりしていたけれど。

段々と目がうるうるしていって
私に抱きついてきた。

ri「姉様っ！姉様ぁっ！」

私はただ微かに泣くだけで。
背中に腕を回しぽんぽんと
叩いた。

『ただいま。"レイア"』

本人の前で名前を呼ぶのは
久しぶりだった。

名を呼んですぐまた
泣き出した。

pe「俺、久しぶりにAのご飯食べたいな」

wi「確かに。A様の料理を堪能したいです」

ri「姉様のごはん……？？」

『うん。じゃあ、作ろうか』

夕飯で作るのは
ウィリアムが来て以来初だった。

＿＿

ウィリアムの好きな物、
兄さんの好きな物、
レイアが好きであろう物。

あ、レイアの好きな物は
特定しきれないので、
好きであろう物です

pe「美味し～～！」

wi「流石A様です」

ri「美味しい…」

『ならよかった』

私は心の底から安心した。
不味いとか言われたら
どうしようって思ってた。

『今度お菓子作ろうかなぁ』

pe「えっ！？誰にあげるの？！」

「まさか…」といいだすので

『誰にもやらねぇよ』
pe「シャオロンさんに!!」

『は？』

pe「お兄ちゃんにはくれないのに！」

『うるさいよ！兄さんはいつでも食べられるでしょ！てかあげないし！』

pe「嘘だ！絶対あげるよ！」

『嘘じゃないですぅ～!!』

pe「嘘だ！」

『ちゃう！』

pe「うーそ！」

『ちゃーう！』

pe「嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

『ちゃうって言っとるやろが!!』

wi「ぺいんと様A様、落ち着いてください…(汗)」

ri「ちょ、兄さん、姉様…」

二人が止めてくれるけど
兄さんと私はバチバチする

『なんで信じてくれへんねんって！』

pe「もおおおおお！」

wi「！」

ウィリアムはぴこんといったように
顔を少し微笑ませる

レイアは変わらず焦っているけど
ウィリアムが大丈夫ですよ、といったため
とめるのをやめた

すると私とにいさんは

『ぷっ』

pe「っ……はははｯ!!」

笑いだした。

ri「えっ？えっ？」

wi「大抵こう言う言い合いの後は2人で笑い合うんですよ、ガチの喧嘩の時は叩こうがお構い無しですから。」

ウィリアムはホワホワしながら
教えているけれど
レイアはオドオドしてた。

『ふぅっ…たべよーか』

pe「うん！」

ri「もうなにがなんだかわからないよぉ…」

wi「楽しそうでなによりです」

4人で過ごすのはこんなに楽しいんだね