えっとライバルですけど……???3.5【wrwrd!】 (ページ26)

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恐れページ26

「Aさん、ちょっといいかい」

廊下で呼び止めたのは
校長。

『えっ、あ、はい…』

校長は次の授業の担当の先生には
話はしてあると言っていたため
素直について行った。

＿

部屋に入ると
小さくでも豪華なシャンデリアが。

私ここに来るのも慣れたなぁ。
そう思いながらも
椅子へ座った。

『……校長先生。お話とは？』

「嗚呼その事だが」

校長は外を見ながらこういった。

「紋章についてだ」

私はその一言に凍りつく。

『校長…』

「うん」

帰ってくるのはその一言だけ。

『…』

私は嫌だった。

＿＿

「Aさん、紋章落ちたらしいよ」

「もう様呼びなんてしなくていいじゃん」

＿＿

みんなに見放される。
そういう不安があったんだ。
恐れてた。

『…』

「紋章は最高黒だね」

『…はい』

「君は黒だ」

『はい』

口が乾いてくる。

「その上の紋章を作るなんてどうだい」

『！』

「君に黒は確かに似合う。だけど何か違う気がしてね。」

そう語る校長の瞳は本気のようだった。

ごめんなさい校長

『大丈夫です』

「え？」

『俺、死神くん、兄さん、トラゾー、クロノアさん。黒の5人で居るのが大好きなんです。』

「…」

『私がその座に入ってもみんなが妬ましく思うだけです。』

『きっと先生方はだからなんだ、早く入れ。と言うと思います。でも、私は決してその上の紋章には行きたくありません』

「…そうか、君の意思だ。意見を尊重するよ。」

『ありがとうございます』

校長の悲しそうな瞳。

『作るなら生徒会長を入れてはどうでしょう。』

「そうだね、検討してみようとおもうよ」

『はい、是非そうしてください』

失礼しました。といい
部屋を出た。

廊下は静かだ。
次は…4時間目か。

『……屋上行こう』

私はその一言を呟いて
廊下を歩いた。

＿＿