えっとライバルですけど……???3.5【wrwrd!】 (ページ15)

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傷ページ15

夜ご飯。
ウィリアム特性のご飯だ。

『ウィリアムのご飯は本当に美味しいねぇ』

wi「ありがとうございます」

pe「俺も作れるようになれるかなぁ」

『え？電子レンジで卵爆発させた人が？』

pe「……ﾅﾝﾃﾞﾓﾅｲﾃﾞｽ」

ri「ふははw」

レイアもよく笑うようになった。
ご飯の時間はすぐ終わった。

『ご馳走様。』

皆食べ終わったあと私が
最後にご馳走様といって
食器を台所に置く。

ri「よっし！」

レイアが食器を洗おうとしているため
「後で私がやるからいいよ」と
声をかけようとしたその時
レイアが腕をまくる。

私はそれと同時に
レイアの腕を掴んだ。

ri「っ！？」

『……その傷。なに？』

ri「えっ、あっと……」

『正直に答えて。』

私今相当怖い顔してるんだろうな。

pe「な、何やってるの……？」

『レイアの腕に傷がある。だから聞いてんの。』

pe「…」

ri「こ、これは」

『あいつにやられたん。』

ri「えっ」

『あの屑共にやられたん』

ri「……」

そうだ。……優しくならなきゃ。
怒りがかっちゃダメ……

『誰かだけ…教えてもらえればいい……から』

ri「姉様の言う通り、です…」

『……そっ、か。わかった。ありがとう。』

pe「母さん達には俺が言っとくね」

『うん…おねがい』

そうして私は腕を離す。

『ごめんね、腕掴んじゃって。痛かったよね』

ri「大丈夫、俺も秘密にしててごめん。」

『うん、いいの。…食器は置いといて。ウィリアムか私がやるから』

ri「うん」

『ウィリアムに話しておくからお風呂入ったら手当してもらいなさい。わかった？』

ri「はーい」

レイアが出ていったのを見兼ねて
私は風呂場へ行って
服を脱いだ。

『……』

腰やお腹辺りを触る。

『酷いけど、懐かしいな』

酷いくらいの火傷は
まだ幼い頃のもの

9歳くらい頃に親がやった。
母親と父親と私だけが家に居た時。
今でもムカつくけど、
過去のことだ。
今が楽しければいいから。

『早く入っちゃお』

たまにこの傷が痛むことがあるけど。
最近ないし。いいかな。
誰にも気づかれず、
日常を過ごして行ければいい。

そう思いながら湯船へ浸かった。