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ーside ドラケンー
12年ぶりの千原Aは、あの頃の面影はほとんどなかった。
浮き出た隈、さらに小さくなった身体、あの柔らかい笑顔はもう消えていた。
全てを諦めた顔。何も感じなさそうな顔。
「(…誰かさんにそっくりだな)」
「いつ戻って来たの？」
『…社会人になったタイミングで、こっちに戻って来たの』
一瞬だけ変な間があった気がした。
Aは、まるで準備されていた答えを言ったようだった。
「そうか」
『ドラケンくんも青宗くんもずっとここにいたんだね』
「あぁ、みんな元気だ」
嘘をついても仕方がないから、普通に事実を告げる。
けれど、ピクッと彼女の肩が揺れた。
『…みんな？』
「マイキーも、エマも、三ツ谷も」
『そう』
何を考えているのか全くわからない。
真一郎くんが死んでから、確かに彼女の中で何かが欠けた。でもそれは、マイキーがいたことによってなんとか保てていた。
昔は、あんなに感情豊かで何を考えているかなんてすぐにわかったのに。
『…それじゃあ、もうかなり良くなったから、今日はお暇します』
Aはこの空気に耐えられなくなったのか、そう言ってササッと肩にかけていたブランケットを畳みながら帰る支度をし始めた。
「…そうだな。イヌピー、頼めるか？」
バイクに寄りかかってこちらの様子を伺うイヌピーに声をかけて、そう頼む。
「俺が今出て行くのはなんか違う気がする」、そう何故か思って。
「俺？そこはお前じゃねーの？」
「いーから。俺は店番しとくから。頼むぞ」
「…ん」
イヌピーも真一郎くんの繋がりでAとは知り合いだったみたいだし、彼女の異変にも気がついているだろう。
「行こっか」
『…うん。ドラケンくん、ありがとう』
「気をつけて帰れよ」
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水原カノ(プロフ) - くろしばさん» 嬉しい限りです（ ; ; ）拙い文章ですが、番外編でもよろしくお願いします…！(*´꒳`*) (2022年2月9日 23時) (
レス) id: e0da8650d9 (このIDを非表示/違反報告)
水原カノ(プロフ) - みきさん» そう言っていただけて嬉しいです…！まだ続きますがよろしくお願いします(*´-`) (2022年2月9日 23時) (レス) id: e0da8650d9 (このIDを非表示/違反報告)
くろしば(プロフ) - いつも楽しくワクドキ泣きもしながら読ませていただきました！番外編楽しみにしています！応援してます！頑張ってください！ (2022年1月22日 22時) (レス) @page50 id: ba268ba5be (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 番外編楽しみにしてます！この作品めちゃ面白かったです！頑張ってください！ (2022年1月22日 16時) (レス) @page50 id: 23779c598a (このIDを非表示/違反報告)
水原カノ(プロフ) - 茶子さん» 素敵なコメントありがとうございます(;_;) ティッシュの供給は間に合っていますでしょうか…？いつでもプレゼントします！(*´ω`*) (2022年1月15日 22時) (レス) id: e0da8650d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水原カノ
| 作成日時：2021年12月23日 17時
