懐かしい ページ7
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パチッと目が覚めたら、そこは自分の家でなかった。
『(…私、もしかして気失ってた?)』
あれから、どうしたんだっけ。
過呼吸が起きて、それで。
というか、ここはどこ。
『(もしかして、また…)』
先程の記憶と最悪な事態を色々巡らせて焦っていると、ふと懐かしい匂いがすることに気がついた。
『うそ…』
ここ、見覚えがある。
オイルと、機械と、少しタバコ。
「久しぶり」
その声に、私はやっぱりここはそうだと核心をつく。
『せーしゅー、くん…?』
「そうだよ」
綺麗なアクアブルーの瞳と金糸。
火傷の後も気にならないくらいの、綺麗な顔。
『ここって…』
「ああ、真一郎くんのお店」
日本に帰って来ても、怖くて、足を向けなかった。
「無くなっていたら」、そんな考えが頭を過って行けなかった。
『…私のこと、わかるんだ』
「そりゃな」
休憩室の、革製のソファー。
ここでよく、真一郎とお菓子を食べながら話していたっけ。
「お、起きたか」
その男らしい声に思わず顔を上げる。
誰かなんて、顔を見なくてもわかる。
『ドラケンくん…!?』
「やっぱ、Aだったか」
頭には黒い龍。金髪ではなく黒髪になって、髪型はポニーテールになっていた。
けれど、相変わらずガタイはよくて。
『どうして…』
突然の再会に驚きを隠せなかった。
「たまたまな?イヌピーが依頼先の帰りに倒れてるお前見つけて」
『…そう、なんだ』
あの時みたいに、助けてくれたんだね。
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水原カノ(プロフ) - くろしばさん» 嬉しい限りです( ; ; )拙い文章ですが、番外編でもよろしくお願いします…!(*´꒳`*) (2022年2月9日 23時) (レス) id: e0da8650d9 (このIDを非表示/違反報告)
水原カノ(プロフ) - みきさん» そう言っていただけて嬉しいです…!まだ続きますがよろしくお願いします(*´-`) (2022年2月9日 23時) (レス) id: e0da8650d9 (このIDを非表示/違反報告)
くろしば(プロフ) - いつも楽しくワクドキ泣きもしながら読ませていただきました!番外編楽しみにしています!応援してます!頑張ってください! (2022年1月22日 22時) (レス) @page50 id: ba268ba5be (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 番外編楽しみにしてます!この作品めちゃ面白かったです!頑張ってください! (2022年1月22日 16時) (レス) @page50 id: 23779c598a (このIDを非表示/違反報告)
水原カノ(プロフ) - 茶子さん» 素敵なコメントありがとうございます(;_;) ティッシュの供給は間に合っていますでしょうか…?いつでもプレゼントします!(*´ω`*) (2022年1月15日 22時) (レス) id: e0da8650d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水原カノ | 作成日時:2021年12月23日 17時