【名前変換オリジナル】先生こーりゃくっ！！2

57話 ページ10

私はその日の夜、お風呂を出てから早速そのクリームを手に取った。
疲れが溜まった足をぐーっと揉みほぐしながら丁寧に塗り広げていく。

意外と悪くないな。

たっぷり時間をかけて塗りこんだあと、私は脚を眺めた。
見た目の変化はないが、気分がいいので続けられそうだ。

コンコン、とノックの音がする。

「はーい」

返事をすると、今日は仕事がお休みの類さんが顔を覗かせた。
何やら困り顔だ。

「A、私の眼鏡を知りませんか」
「眼鏡？」
「ぽんと置いてそのまま忘れてしまうんですよね」

私は首をかしげた。

「2階の洗面所にあった気がする」
「本当ですか！ありがとうございます」

そう言って表情を輝かせた彼はふと不思議そうな顔をした。

「いい匂いですね」
「うん、ボディークリームなんだけど、大丈夫かな？」

彼はくすりと笑った。

「ええ。大丈夫ですよ。とても良い香りです。……誰か好きな人でも出来たのですか？」

バレるの早！
言葉を詰まらせた私に、彼はにこにこする。

「良かったです。ちょっと心配していました。あまりに恋愛やお洒落に興味がなさそうでしたし」

そんなこと心配しないでいいの！

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