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72話 ページ25

「優璃」
「うん?」

沈んでいく夕日を見ながら、彼女は返事をする。

「春原さんに、深淵先生のことが好きだって教えたんだ」

ああ、と彼女は納得したように声を漏らした。

「それでさっき……」
「うん。あれじゃ教えた意味が無い」

私は手を組み、握りしめた。

「少しは気をつかってくれるかと思ってた」
「私は心愛ちゃんと話したい、とか、じゃんけんで決め直したい、とかね」

私は前かがみになった体勢で、優璃を見上げた。
優しい表情だ。こんなに馬鹿馬鹿しい愚痴を言ってるのに。

「……春原さんに悪気はないし、咄嗟にそんなこと思いつかないことぐらい分かるのに」

どうしても、彼女が憎らしい。
彼女を責めてしまう。

私は黙ったままの優璃の顔は見ずに呟いた。

「……私のこと嫌いになった?」

不意にぽんと頭に手を置かれ、私は驚いて目をあげる。

「好きだよ」

まるで告白みたいな言い方に、私は恥ずかしくなった。違うのはわかってるけど。

「……きーちゃんってほんと顔に出るよね」
「……」
「そういえば、きーちゃんはどうして深淵先生が好きなの?」

顔、と答えると優璃は吹き出した。

「最初はね。でも今は……よくわからない」

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みゆ - 忘れた頃に戻ってきます。の言葉を待ち続けてました!最高です🥲素敵な作品でいつも読ませてもらってます。これからも応援してます! (2022年8月12日 21時) (レス) @page31 id: df78362649 (このIDを非表示/違反報告)
Niko(プロフ) - 3年ほど前から主さんの作品が好きで、久しぶりに開いたら更新されててびっくりしました...!ずっと応援してます! (2022年6月19日 18時) (レス) id: bff3de95f7 (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - 最高すぎます!!!一気読みしちゃいました笑  (2022年6月5日 22時) (レス) @page30 id: c6594e1224 (このIDを非表示/違反報告)
まなぶ - やばい....最高です....絶賛今自分先生に恋してる身なので、気持ちがわかりすぎてえぐいです....続きがすごくみたいです!更新待ってます!! (2022年4月10日 23時) (レス) id: be5b892ffb (このIDを非表示/違反報告)
ハルキ - っっっ〜〜!最高っです!久々の更新が嬉しすぎて「えっ!」って言っちゃいました!これからも応援してます! (2022年4月4日 23時) (レス) @page30 id: 26f7606c1b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:餅屋 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年11月30日 23時

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