61話 ページ14
「可愛い絆創膏ですね」
家に帰ると、仕事の支度をしていた類さんが、そう言って笑った。
「……」
私は黙って洗面所に行き、前髪を上げて鏡を覗き込んだ。
「似合わないよね」
振り向いて類さんに聞く。
「それが似合うのは難易度高いんじゃないですか」
「……男は、こういうのが似合う女が好きなんでしょ」
私は唇を尖らせ、額を撫でた。
「なんで男ってみんなふわふわした女の子が好きなの」
「皆ではないですけど、過半数はそうでしょうね」
不満げな私に、彼はふわりと微笑んだ。
「でも女性だって頼りになる男が好きな方が多いでしょう？」
表情とは真逆の冷めたような声色だった。
怪訝な顔をした私を見てか、彼はいつもの穏やかな声で言った。
「仕事に行ってきますね。早く寝るんですよ」
直後、玄関の扉が開く音がして、母のただいまーの声が聞こえた。
類さんの表情から温度が消えていく。
そのまま彼は家を出ていった。
類さんと母の間に会話はない。
「……おかえり」
「ただいま。お腹すいちゃった。こんな時間に食べたら太っちゃうから食べない方がいいんだけどねえ」
私は少し笑った。
「食べちゃえ」
「あー、また母さんを太らせようとするー」
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みゆ - 忘れた頃に戻ってきます。の言葉を待ち続けてました！最高です🥲素敵な作品でいつも読ませてもらってます。これからも応援してます！ (2022年8月12日 21時) (
レス) @page31 id: df78362649 (このIDを非表示/違反報告)
Niko(プロフ) - 3年ほど前から主さんの作品が好きで、久しぶりに開いたら更新されててびっくりしました...！ずっと応援してます！ (2022年6月19日 18時) (レス) id: bff3de95f7 (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - 最高すぎます！！！一気読みしちゃいました笑 (2022年6月5日 22時) (レス) @page30 id: c6594e1224 (このIDを非表示/違反報告)
まなぶ - やばい....最高です....絶賛今自分先生に恋してる身なので、気持ちがわかりすぎてえぐいです....続きがすごくみたいです！更新待ってます！！ (2022年4月10日 23時) (レス) id: be5b892ffb (このIDを非表示/違反報告)
ハルキ - っっっ〜〜！最高っです！久々の更新が嬉しすぎて「えっ！」って言っちゃいました！これからも応援してます！ (2022年4月4日 23時) (レス) @page30 id: 26f7606c1b (このIDを非表示/違反報告)
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