3150組と私。 (ページ7)

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朝のホームルームが終わり、休み時間になった。
すると、ドアの奥から私を呼ぶ声が聞こえた。

「A〜！A居る？」

なんと、私を呼んでいたのは黒田だった。

『え、くろちゃん！？どうしたの！？』

私は、びっくりしたがこの間みたいに変な声を出さなかったので安心した。

「あ！A居た〜！ちょっとこっちきて！」

私は、なんだろうと黒田に近寄るとクラスの女子の声が耳に入ってきた。

「え、Aちゃんと黒田くんって仲良かったっけ？笑」
「なにあれ、黒田くんに媚び売って。」
「私の光輝に近づかないで欲しいわ〜」

悪口を言われてるのはなんとなくわかった。

(だって、相手はあの有名な3150組のくろちゃんだもん。どうせ掃除が終わったら関わらなくなるから今は我慢しよう…。)

「A〜！はやく〜休み時間終わっちゃうよ！」

私は、急いで黒田の元へ走ると、悪口を言ったであろう女子から押された。

『うわっ…！？』

私は、黒田の前でずっこけた。
すると、女子からの笑い声が聞こえてくる。

「うわっだってよ笑笑」
「黒田くんの前でコケてる笑」
「ださ〜笑笑」

私はこの場の雰囲気に押しつぶされ泣きそうになる。
流石に百々も、女子に対してキレようとするが

「ちょっと何してんの？」

それ以上にキレた人がいた。

「なにやってんの？お前ら。流石に引いたわ。
A、大丈夫？立てる？手貸すよ。」

黒田は、心配そうにAに手を貸した。

『くろちゃん……』

「行こ！A｣

私は、黒田に腕を引っ張られ教室を出ていった。
すると着いたのは屋上だった。

「大丈夫？俺のせいでほんとにごめん…。ああいう変な女子たまに居るんだよな。話してもないのに友達風に俺の事話してくるやつ。」

すると、チャイムがなり一限目が始まろうとしていた。

「ねぇ。このままさ、話していようよ。」

私はいきなり何を言い出すかとびっくりした。

「あー、怒られちゃうもんね。一限目サボるなんてそんなヤンキーみたいな事しないよね。Aは。」

『いいよ。一限目サボろうよ、一緒に。』

私は、否定されたようでなんだかムキになってしまった。

「にひひ笑なんか初めて女子とこんなことしたかも笑笑」

黒田は、変な笑い方をした。

『えっ、そうなの？意外かも。女子と結構遊んでそうなイメージあったから…』

「えー。Aにとって俺はそんなイメージなのーー？笑ひどーい笑」

『えーだってかっこいいじゃん。くろちゃん。』