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侵入は難なく成功。周囲を見渡すが、これと言って仕掛けなどは見当たらない。
一度足を止め、目を閉じて耳を澄ます。
足音は？衣擦れは？呼吸音は？気配は？
「……遥ちゃん？どうかしたの？」
「音と気配から察するに、1階2階にはいません。3階までは進んで大丈夫だと思います」
「驚いたな……そこまでわかるのか」
「遮蔽物が無ければ、もう少し遠くまで聞こえますよ」
3階へ上がってすぐ、もう一度音から情報を集める。ここでも情報はなかったので、Jチーム、そして核は5階にあるだろう。
足元に注意しつつ、階段を上る。
5階に上がり階段から様子を窺うと、各フロアの扉は閉まっているか、僅かばかり開いているかである。
壁際のフロアだと、威力ある攻撃ができる方向が限られるうえに、後ろへ逃げられなくなるはず……ここまでの思考と聴覚情報を合わせれば。
「……お二人とも、核と一緒に中心のフロアにいます」
「ケロ、じゃあ早速突入かしら」
中心フロアの扉は、少しだけ開いており、隙間から白いテープが見え隠れしていた。勢いに任せて突入すれば、絡めとられる可能性がある。
「やはり、仕掛けられていますね」
「……ならば、黒影で仕掛けを一掃するか。目眩ましにもなるだろう」
その言葉に頷き合い、足音を立てずに数歩進む。
中心のフロアの前、瞬間的に巨大化した黒影は、扉ごとテープを外した。
核の前には、Jチームと、バリケードテープのごとく張られた瀬呂さんのテープ。
構えていた切島さんが攻撃するところに飛び出し、飛んできた拳をガードする。
「お相手願えますか？」
「タイマンか！？いいな、漢らしいぜ！」
想定通りの1対1。常闇さんは黒影を大きく展開して、瀬呂さんの視界を悪くしている。
拳をいなし、避け、回り込む。横から打ち込み、反撃が来ればしゃがみ、そのまま鳩尾へ。
攻撃は見えるし、反撃もできる。生憎硬いので攻撃の通りは悪いが、主たる目的は引きつけておくことなのでさしたる問題ではない。
時折周りを見つつ、拳と蹴りの応酬を続ける。
増えた気配に右に視線を向けると、黒影に隠れて壁を伝う梅雨ちゃんが見えた。
意識を攻撃に戻そうとして、踏みとどまる。
部屋の左に私と切島さん、右と少し奥に常闇さんと瀬呂さん。私の位置から、梅雨ちゃんが僅かに見える。
「(……まずい、)」
気付かれる。
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らべんだー - いつも楽しませていただいてます！アリババ君は出てくるのでしょうか、、出てきてほしい！です！ (2020年5月6日 1時) (
レス) id: e9a4cf0eda (このIDを非表示/違反報告)
AYAAYA(プロフ) - 握力で測定器へし折りそうだねー (2019年6月22日 17時) (レス) id: df90ade64c (このIDを非表示/違反報告)
李鈴(プロフ) - あぁぁ、最っ高！こういうの欲しかったんです！ありがとうございます(><) (2019年2月12日 9時) (レス) id: ff3f8f1243 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - 続きが気になります！頑張ってください！ (2019年1月8日 22時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
やっかちゃん(プロフ) - 夢小説読みまくった私にとってはそんなに違和感は感じないですが、作者さんの好きな風に書くものですから、今考えてるという案で全然問題ないと思いますよ！最後に、ヒロアカの推し全く一緒でした嬉しいですいつも楽しく読んでます更新楽しみにしてますね！ (2018年11月6日 23時) (レス) id: 37cb2170f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2017年8月28日 6時
