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気を失った緑谷さんは保健室へと搬送され、他の3人はモニタールームへ戻ってきた。
やはりベストとして挙げられたのは飯田さんで、理由を生徒に問えば八百万さんが手を挙げる。各人へ、指導者然として的確な理由を語っていく。オールマイトは言うことを全て言われたとでもいうように、少し苦い表情で親指を立てていた。
そういえば、普段呼吸をするように暴力的な言葉を吐く爆豪さんが、やけに静かだ。
目の敵にしている緑谷さんがいなければ、こんなものなのだろうか。
彼を遠目に見たが、俯かれていて表情はうかがえなかった。
建物がすでにぼろぼろなので、別の場所に移動し、第2戦。
Bチーム対Iチーム。轟さんがBチーム、突入するヒーローの側だ。
その戦い方は何度か目にした。
Iチームに属する2人の個性はよく把握していないが、轟さんの姿が見えないまま迎撃となると、よほどの力がない限り……。
セッティングのための5分が過ぎると、モニタールームは冷気に覆われた。
地上のビルを、轟さんが一気に凍らせたのだ。
核兵器にはダメージは与えない。敵の足元を固めて動きを封じ、万が一避けられたとしても足場は相当悪くなる。
先手を取るという意味で、非常に利の大きい攻撃だ。
轟さんは悠々と建物内を進み、難なく核に触れる。
先程の戦闘とは違い、ほんの数分ほどで決着がついてしまった。
左手の熱で氷を溶かしてモニタールームへ戻ってきた彼に声をかけた。
「お疲れ様でした」
「お前のときは避けられたからな……初見はこんなものだろ」
入学前、彼と個人的な模擬戦をした際、肌で冷気を感じ取り、反射的に跳んで避けたのだ。普通はわかっていても避けられない攻撃だったようで、本人とお姉さんに非常に驚かれた。
ふと、文字通り姿の見えない彼女を思い出す。確か……
「そういえば、葉隠さんは素足だったのでは……？大丈夫ですか？」
「遥ちゃん〜 まだ冷たいけど、たぶん大丈夫！」
「カイロあるのであげますね」
「わ！ありがとう！！」
腰に付けたポーチには、救助用品がいくつか入っている。救助の要請があった場合、応急処置くらいはできた方が良いのではないかと思って取り付けてもらったものだ。
「それじゃあ早速次の組！対戦相手は―――Hチームが「ヒーロー」、Jコンビが「敵」だ！！」
ついに、私たちの番だ。
＊＊＊＊
25巻読了。
ちょっと「邂逅」部分に修正入るかもしれません。
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らべんだー - いつも楽しませていただいてます！アリババ君は出てくるのでしょうか、、出てきてほしい！です！ (2020年5月6日 1時) (
レス) id: e9a4cf0eda (このIDを非表示/違反報告)
AYAAYA(プロフ) - 握力で測定器へし折りそうだねー (2019年6月22日 17時) (レス) id: df90ade64c (このIDを非表示/違反報告)
李鈴(プロフ) - あぁぁ、最っ高！こういうの欲しかったんです！ありがとうございます(><) (2019年2月12日 9時) (レス) id: ff3f8f1243 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - 続きが気になります！頑張ってください！ (2019年1月8日 22時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
やっかちゃん(プロフ) - 夢小説読みまくった私にとってはそんなに違和感は感じないですが、作者さんの好きな風に書くものですから、今考えてるという案で全然問題ないと思いますよ！最後に、ヒロアカの推し全く一緒でした嬉しいですいつも楽しく読んでます更新楽しみにしてますね！ (2018年11月6日 23時) (レス) id: 37cb2170f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2017年8月28日 6時
