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光と音が収まり、モニター画面に映ったのは瓦礫と青空だった。
建物の壁に大きな穴が開くほどの攻撃。先程の轟音は、これに伴うものか。
どちらのチームにしても愚策と思われる大規模攻撃。
上階には核があるという設定で、無策な攻撃は控えるべき状況。
何より今回の目的は相手の捕獲であって、制圧ではないのだ。わかっていないはずがない。
ということは……自らの力の誇示か、単なる勝負か。
どちらにせよ、この状況にはそぐわない。先生からも、爆豪さんに大幅減点との判断が下される。
そこで、今度は1対1の殴り合いに方針を変えたようだった。
目眩まし、と同時に後ろに回り込み、爆破。
右手に装着した籠手ごと振りぬき、横から背骨や肋に響く殴打。
そのまま緑谷さんの腕を掴み、身体を捻りながら左手で爆破を繰り返してさらに勢いを付け、床に叩きつける。
どうすれば思い通りの動きができるか、相手にダメージが入るのか。
身体の使い方と、個性の爆破の調整が、よく計算され組み合わせられている。
後天的に習得したものではない。生まれ持った天賦の才。
誰かが言った「センスの塊」は、その通りだと私も思う。
しかし、
「(確保テープのこと、忘れてませんか……？)」
確保テープを巻きつける隙など、いくつもあった。
巻きつけるそぶりどころか、テープを出してすらいないけれど。
タイムアップは目前。チームの勝ちはすぐそこなのに、爆豪さんの表情には余裕がない。
最後の最後、両者の拳をぶつけ合うために振り上げた腕。それを、緑谷さんは「上」へと放った。
上階では、麗日さんがスタンバイ済み。床が割れて浮いた瓦礫を、無重力化した柱で打つ。とっさに防御の構えをとった飯田さんを飛び越えて、麗日さんは核を回収した。
「(なんとも、まぁ……)」
ヒーローチーム勝利の宣告を聞きながら、最後の攻撃を振り返る。「訓練」に勝つ、その目的は達成されたが。
「(核への対応としては、及第点には届かないかしら)」
粗削りで大振りな攻撃。張りぼてを核としたら、暴発に伴う火災や放射能汚染が起きる可能性があるため、大きな衝撃を与えるのは褒められたことではない。
満身創痍ながらも勝利したAコンビと、ほぼ無傷で訓練を終えたが敗北したDコンビ。
ベストだったのは一貫して役に徹した飯田さんだろうと思いながら、講評と次の対戦相手の発表を待った。
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らべんだー - いつも楽しませていただいてます！アリババ君は出てくるのでしょうか、、出てきてほしい！です！ (2020年5月6日 1時) (
レス) id: e9a4cf0eda (このIDを非表示/違反報告)
AYAAYA(プロフ) - 握力で測定器へし折りそうだねー (2019年6月22日 17時) (レス) id: df90ade64c (このIDを非表示/違反報告)
李鈴(プロフ) - あぁぁ、最っ高！こういうの欲しかったんです！ありがとうございます(><) (2019年2月12日 9時) (レス) id: ff3f8f1243 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - 続きが気になります！頑張ってください！ (2019年1月8日 22時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
やっかちゃん(プロフ) - 夢小説読みまくった私にとってはそんなに違和感は感じないですが、作者さんの好きな風に書くものですから、今考えてるという案で全然問題ないと思いますよ！最後に、ヒロアカの推し全く一緒でした嬉しいですいつも楽しく読んでます更新楽しみにしてますね！ (2018年11月6日 23時) (レス) id: 37cb2170f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2017年8月28日 6時
