36：初戦 ページ39
高校生活は波乱の幕開けだったけれど、日常に戻ってみれば、至って普通の学生生活である。
プロヒーローが普通教科の教員として教壇に立っていることだけが、僅かばかりの違いだった。
「(教える内容は、普通の英語なのよね……これの答えは、4番)」
午前は必修科目を中心に学ぶ。
昼食は、これまたプロヒーローが作る一流の料理を安価で食べられる。さすが雄英というべきか、学生のサポートに余念がない。
そして、午後。
ヒーロー科最大の特徴にして最多の単位数を持つ、「ヒーロー基礎学」が開講される。
今年最初の授業を受け持つのは、知らぬものはいないだろうNo.1ヒーローだ。
「わーたーしーがー！！普通にドアから来た！！！」
声だけでも圧がある。笑いながら教壇に立った姿は、それだけで圧倒されるほどに画風が違う。そういう仕様なのか彼のオーラ故か、室内だというのにマントは空中に揺れている。
「早速だが今日はコレ！！戦闘訓練！！！」
BATTLEと書かれたプラカード。
最初の授業から戦闘訓練と聞いて、教室の空気がざわつく。教室の壁がせり出して現れた
.
.
.
「わあ、遥ちゃんかっこいいね！なんていうか……エキゾチック！！」
「ありがとうございます。麗日さんも可愛らしいですよ」
「えへへ……詳しく書かなかったから、パツパツんなってしまった」
私の
中に鎖帷子やスポーツスパッツを着ていたり、小さいポーチに救急セットを入れて身に着けていたり、細かい違いはあるけれど。
そして、あの鉄鎖も。
サポート会社さんに作ってもらったこれは、普通の鎖。
慣れ親しんだ金属でもなければ、羽のように操れるわけでもない。
でも、やっぱりこの服と武器を身に纏うと、より一層、私が“私”になれる気がする。
(身の引き締まる思いがするわ)
「恰好から入るってのも大切なことだぜ、少年少女！！」
「自覚するのだ！！！！今日から自分は…」
――ヒーローなんだと！！
腕に嵌めた、鳥を模した銀の腕輪をひと撫でする。
赤い石が微かに瞬いて、銀の鎖がシャラリと鳴った。
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らべんだー - いつも楽しませていただいてます！アリババ君は出てくるのでしょうか、、出てきてほしい！です！ (2020年5月6日 1時) (
レス) id: e9a4cf0eda (このIDを非表示/違反報告)
AYAAYA(プロフ) - 握力で測定器へし折りそうだねー (2019年6月22日 17時) (レス) id: df90ade64c (このIDを非表示/違反報告)
李鈴(プロフ) - あぁぁ、最っ高！こういうの欲しかったんです！ありがとうございます(><) (2019年2月12日 9時) (レス) id: ff3f8f1243 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - 続きが気になります！頑張ってください！ (2019年1月8日 22時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
やっかちゃん(プロフ) - 夢小説読みまくった私にとってはそんなに違和感は感じないですが、作者さんの好きな風に書くものですから、今考えてるという案で全然問題ないと思いますよ！最後に、ヒロアカの推し全く一緒でした嬉しいですいつも楽しく読んでます更新楽しみにしてますね！ (2018年11月6日 23時) (レス) id: 37cb2170f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2017年8月28日 6時
