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教室には未だ10人程度。その中でもやはり、紅白の色合いは珍しく人目を引いた。
「おはようございます、轟さん」
「あぁ、赤獅…はよ」
「席は……自由なんでしょうか」
「特に貼り出されてもねぇからな、今のところは勝手に座ってる」
それだけ話して、私は空いている席に座る。
轟さんとは挨拶を交わす仲にはなったが、お互いよく話す方でもないので、必要以上に会話は続かないことが多い。
「…」
「…」
横からの視線を感じてそちらを向くと、大きな瞳と目が合った。
「ケロ、じろじろ見ちゃってごめんなさいね」
「いえ」
「蛙吹梅雨よ、梅雨ちゃんと呼んで。あなたの名前、教えてもらえるかしら」
「赤獅遥です。えっと…梅雨、ちゃん」
幼少期以来の、ちゃん付けである。
小学校入学を機に呼び方を改めたため、結局、ちゃん付けの違和感は拭えないままだった。
頭の中で「梅雨ちゃん」を復唱していると、再び声が掛けられる。
「…ケロ、嫌だったかしら？」
「慣れていないだけですよ。普段、呼び慣れていないので……違和感があって」
「だったら、少しずつ慣れてもらえたら嬉しいわ。お友だちには、そう呼んでほしいの」
お友だち……
表情があまり変わらないせいか、発言が少ないせいか、よく話す友人は領さんか絵空さんくらいだった。
緩み始める頬を両手で押さえる。
「が、頑張ります……梅雨ちゃん…」
「ケロケロ、よろしくね、遥ちゃん」
.
.
.
始業間際。
教室の入り口には、緑谷さんと一人の女子生徒。
「(全く知らない人たちにはならなそうね……)」
轟さんに、緑谷さん。そこまで話していないけれど、爆豪さんも。
少ない人数のクラスの割には、知っている人が多く、少しだけ肩の力が抜ける。
ふと、もう一度教室の扉に目を向けると、
「お友達ごっこしたいなら他所へ行け」
「ここは…ヒーロー科だぞ」
横たわった寝袋…いや、人がいた。
あまりにもインパクトのある変わった登場に、教室の全員の目が釘付けになる。
寝袋のまま起き上がった人は、黒い服に不思議な布を首に巻いた……先生なのだろうか。
「担任の相澤消太だ。よろしくね」
まさかの担任……寝袋で出勤する教師とは……。
「早速だが、
取り出されたのは、体操服。
訳もわからないまま、勢いに押されて更衣室へ向かわされた。
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らべんだー - いつも楽しませていただいてます！アリババ君は出てくるのでしょうか、、出てきてほしい！です！ (2020年5月6日 1時) (
レス) id: e9a4cf0eda (このIDを非表示/違反報告)
AYAAYA(プロフ) - 握力で測定器へし折りそうだねー (2019年6月22日 17時) (レス) id: df90ade64c (このIDを非表示/違反報告)
李鈴(プロフ) - あぁぁ、最っ高！こういうの欲しかったんです！ありがとうございます(><) (2019年2月12日 9時) (レス) id: ff3f8f1243 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - 続きが気になります！頑張ってください！ (2019年1月8日 22時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
やっかちゃん(プロフ) - 夢小説読みまくった私にとってはそんなに違和感は感じないですが、作者さんの好きな風に書くものですから、今考えてるという案で全然問題ないと思いますよ！最後に、ヒロアカの推し全く一緒でした嬉しいですいつも楽しく読んでます更新楽しみにしてますね！ (2018年11月6日 23時) (レス) id: 37cb2170f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2017年8月28日 6時
