15：原点 ページ17
鋼兄さんは、シンドバッドさんと再会し、ヒーローを目指した。
結果それは叶って、現在同じ事務所で活躍している。
――私は？
私は、ここで、今世で、どうするべき？
導いてくれたあの人を待つべきじゃない。
道標がなければ進めないほど、子供でもない。
…けれど、記憶はひたすらに思考を邪魔する。
明るい笑顔が、好きだった。
誰にでも手を差し出せる姿勢を、尊敬していた。
手に入れた財宝で、囚われていた私たちを解放してくれた…そんな優しい恩人を、心から慕っていた。
彼らの力になりたかった。
彼らの翼になりたかった。
――彼らがいない"私"は、何のために生きている？
私に、自由な未来を与えてくれた。
恩返しのためだけでなく、2人と同じように、虐げられる人々のために戦いたいと願った。
朱と青が混ざった空を見上げて…視界の端に、光る鳥が見えた気がした。ふいに、青い髪の魔法使いが甦る。
「……自分の意思で、やりたい事をやる…」
…そうだ。私は自由だ。
彼らと共に戦ったのは、私が「すべき事」だったからじゃない。
私が「やりたい事」だったから。
「勝手に縛られたがっていたのは、私だったのね…」
「どうするべきかじゃない。どうしたいか、だわ」
思えば、「何か私にするべきことがあるのかしら」…なんて。難しく考えすぎていたのかもしれない。
「転弧さんと、被身子さんともう一度会って、それから…
この力は、"誰か"のために使いたいわ」
まだ見ぬ、苦しんでいる人を救うため。
"誰か"の道を見つける、その手助けとなるため。
私は―――ヒーローに、なりたい。
(あの人のように、手を差し出せるように。)
(清廉な飛兎の、
＊＊＊
鋼→ヒーロー
遥→中3
くらいです。いやぁ飛びましたね((
あとで修正するかもしれません。
(ちなみに、飛兎竜文＝才能ある優れた子供。)
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らべんだー - いつも楽しませていただいてます！アリババ君は出てくるのでしょうか、、出てきてほしい！です！ (2020年5月6日 1時) (
レス) id: e9a4cf0eda (このIDを非表示/違反報告)
AYAAYA(プロフ) - 握力で測定器へし折りそうだねー (2019年6月22日 17時) (レス) id: df90ade64c (このIDを非表示/違反報告)
李鈴(プロフ) - あぁぁ、最っ高！こういうの欲しかったんです！ありがとうございます(><) (2019年2月12日 9時) (レス) id: ff3f8f1243 (このIDを非表示/違反報告)
操菜 荘椏(プロフ) - 続きが気になります！頑張ってください！ (2019年1月8日 22時) (レス) id: 973a3c6c76 (このIDを非表示/違反報告)
やっかちゃん(プロフ) - 夢小説読みまくった私にとってはそんなに違和感は感じないですが、作者さんの好きな風に書くものですから、今考えてるという案で全然問題ないと思いますよ！最後に、ヒロアカの推し全く一緒でした嬉しいですいつも楽しく読んでます更新楽しみにしてますね！ (2018年11月6日 23時) (レス) id: 37cb2170f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：灰猫 | 作成日時：2017年8月28日 6時
