【名探偵コナン】諸伏家の嫁。３

第134話【服部平次と吸血鬼館】 ページ46

蘭ちゃん達に確かめてもらうために写真を預り、平次君たちと厨房にやって来た。なぜか蘭姉ちゃんたちの姿は見えず、他のシェフさんたちもいない。


平「あんた確か、旦那さんの婚約者やった人の連れ子っちゅうてたな？」


コ「お母さん、何で亡くなったの？」


ひかる「不運な事故って聞いたけど。その頃、病弱で旦那様の病院に入院中だったから詳しくは…」


旦那様は寅倉総合病院の院長をやっていたらしく、ひかるさんはお世話になった恩を返すためにこの館でメイドをしているのだそう。


ひかる「まぁ、ホントは半年前に大学出の就職浪人で困ってたら旦那様から『メイドの欠員が出たから来ないか』って誘われてその話に乗っただけなんだけどね。」


半年前にメイドの欠員？それはメイドの清水さんが亡くなった時期と重なる。もし旦那様がひかるさんを雇うためにわざとメイドの欠員を出したとしたら…


コ「この太い筋何なの？ホラ、50センチぐらいの幅だけ粉がなくなってるよ？何かを引きずったみたいに。」


大きな冷蔵庫の前にこぼれた粉には一筋に粉がなくなってる部分がある。


シェフの人は、蘭ちゃん達が倉庫にあるニンニクの袋を引きずったのかもと言っていたけど、それなら蘭ちゃん達はここにいるはず。


心霊写真を蘭ちゃん達に確かめてもらうことができなかったため厨房を出た。そこで平次君に電話がかかってきた。


平「何ィ⁉AB型やったやと⁉旦那さんが寝とった棺桶に付いてた血ィがホンマにAB型やったっちゅうんか⁉」


大「ああ、毛利さんの口添えで群馬県警に調べてもろたんやけど、間違いなくAB型やと…」


『でも、旦那様の血液型は確か…』


執事「A型でございます。」


平「ほんなら誰の血ィやっていうねん？」


執事「この館に関わる者でAB型は、半年前に亡くなったメイドの清水さんだけかと。」


どうして半年前に亡くなった人の血が今頃出てくるんだろう。それに固まりもせずに。


羽川「ってかその血、もっとちゃんと調べた方がいいんじゃないっスか？DNAとか。」


実那「そんな必要ないでしょ？血液型が違うんだから。」


実那さんの言う通り、血液型が違うのなら別人として認識されるからDNAまで調べなくてもいい。それなのになぜあんなことを…


突然、寅倉家4人の携帯に旦那様から一斉メールが届いた。内容は、今から食堂に集まれとのこと。

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