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side YG
ジニヒョンが連れてきたそいつは、ちっさい子供だった。けど、人形みたいにピクリとも動かなくて、このまま死んじまうんじゃないかと思うとどうしても怖くて、助けたいと思った。
TH「ジニヒョン！ユンギヒョン！お風呂湧いた！」
YG「分かった！
ジニヒョン。ジニヒョンも体拭いて着替えてください。俺こいつ風呂入れるんで。」
血をみて相当びっくりしたらしいジニヒョンが頷くのを見て、ジニヒョンの腕からそいつを抱き上げて風呂場へ。
何歳なのかもわかねぇけど、ほんとにちっせぇし軽い。折れそうだ。
YG「服脱がせるな」
たった1枚のボロボロのTシャツを脱がせる。
思わず嘔吐いて涙が出そうになった。あの時のことは一生忘れられない。傷だらけで、血まみれで、アザまみれ。所々酷く膿んで、皮膚がブヨブヨと生きていなかった。肋骨が浮き出て手足は関節がボコッと大きく見えるぐらいに細くて、もう骨そのもの。栄養失調だからか、不自然な程にボコッと出た腹。
YG「ごめんな、ごめんな、」
シャワーを当てるのはやめて、ゆっくりと桶で温いお湯を掛けて傷洗う。刺激し過ぎないように、ゆっくり…体も暖まるように、怖いと思わないように…
痛いはずなのに、泣き喚くどころか、やっぱり一言も喋らない。ただただ、俺をじっと見つめてされるがまま。
痛いのはこいつのはずなのに、泣くべきはこいつのはずなのに、抑えきれなかった涙がボロボロと落ちる。どう考えても、こいつをこんなにしたのは大人。抵抗出来ない幼児を好き勝手に痛めつけて…
YG「っ、ごめ、ごめんなっ、痛かったよな…ｯ、」
すると、小さな小さな手が俺の頬をぺたぺたと撫でて、涙を拭う。
驚いて見ると、ずっと動かなかったのに、一生懸命に手を伸ばして涙を脱ぐっている。
ああ、大人はお前をこんなにも傷つけたのに、お前は、お前は…
YG「ぅ、あぁ、く、ｯ」
小さな小さな命に、なんでこんなひどいことが出来る？なんで、なんで、なんで…
きっと自分に何が起きていたのか、何が普通で、何が痛いことなのか、こいつにはまだ分からないんだ。俺らは大人でもないけど、お前を守る責任があるくらいには大人に近づいてる。全部教えてやりたい。何が痛くて、何がいけないことで、何が愛なのか。大丈夫だぞ、守ってやるからな、これからは何も怖くない、痛くないんだぞ。
ゆっくりゆっくり湯をかけて、その度に強く強く思う。守りたいと。
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アポロ(プロフ) - 大好きです！！！ (2019年5月18日 22時) (
レス) id: a1c0a1b4d2 (このIDを非表示/違反報告)
イム - すこ゛くおもしろいて゛す！こうしんたのしみにしています！ (2019年5月14日 21時) (レス) id: d0823e1cb3 (このIDを非表示/違反報告)
ラッピー(プロフ) - とても面白いです。素敵な話を読ませてくださってありがとうございます。このお話が長く続きますように。 (2019年5月12日 3時) (レス) id: 253656ff3b (このIDを非表示/違反報告)
shoko0619(プロフ) - ドキドキしながら見てます。更新頑張ってください。ファイティン。 (2019年5月7日 6時) (レス) id: 9301928d42 (このIDを非表示/違反報告)
shoko0619(プロフ) - moreさんの小説読みました。大好きです。更新楽しみに待ってます。ファイティン。 (2019年5月6日 17時) (レス) id: 9301928d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：more | 作成日時：2019年5月5日 20時
