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31 (青s/紫、緑、赤) ページ32

青side


カウンターに突っ伏して眠ってしまった崇裕さんに膝掛けを肩からかけてあげる。

このまま少し店が落ち着くまで寝かせてあげよう。


「また寝てしもたん?」


「おん、神ちゃんのシチューで満たされたんちゃう?」


「ふふ、子供みたいやな」


神ちゃんとの小声のやりとりに割って入ってきたしげ。


「流星やってすぐ寝るやん、似た者同士やんな」


そんなこと、自分では思わんかったな。


でも、ほんの数時間前の会話を思い出す。


"崇裕さんと俺が一緒に住んだら、永遠と寝てられるな"


"誰も二度寝を止めてくれんで?絶対あかんて!"


「何にやけとんねん、きっしょ!!」


しげに言われんでも自覚あるわ!


はよ、クールなバーテンに戻らなあかん。


「神ちゃん、俺おらん時何かあったら宜しくな」


たまに常連さんにつかまり離してもらえへん時もあるからな。


でもどうしよ、、


照史さん、ほんまに迎えに来るんかな?


その時、カウンターテーブルに置かれた崇裕さんのスマホが光った。
申し訳ないと思うけど、通知に出される文をチラ見してもうた。


あきとわかった。気をつけて帰り?


あぁ、お迎えちょうど断ったところやったんや。


俺が心配するから、それなら再度照史さんに連絡するつもりやったけど寝落ちしたんやな。


ならば、尚更俺が送ってあげたい…



今日迷惑かけた神ちゃんに早退を申し出るのは気が引ける。


せやかて、0時に店閉めてから送るのは遅すぎる。


悩む俺をよそに、スースー眠る崇裕さんの可愛いこと。



よほど険しい顔をしとったんやろか、、、



「そんなに悩むなら、送ってき?」


「神ちゃん、ほんまに言ってんの?」

「おん、ピークは過ぎたやろ。
平日やし、しげおるから、使いもんにならん店長おらんでも問題無しや」


「ありがとう、この恩は忘れへんから」


ギュッと神ちゃんの手を握る。


「上着とってくるわ」


**


「崇裕さん、送ってくよ。車まで歩ける?」


さすがに人の目を気にして抱き上げるのは控えてん。


「んー?あきと…?おんぶー!」


寝ぼけてるんやな。


ジャケットとコート羽織らせて、


「行くで?」


肩を組んで、崇裕さんを小脇に抱えるようにして店の外の駐車場まで連れて行く。


俺は嘘はついてない、ただ否定しなかっただけ…


照史さんではないと知ったら、乗車拒否もあるやろう


寝ぼけているなら車に乗ったらまた眠るやろうなって…


ズルい男や、俺は___

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こー(プロフ) - Shandyさん» 返信ありがとうございます!迷惑でなくて良かったです。Shandyさんのペースでいいので、更新楽しみにしています。わ……ありがとうございます!まさかそんな嬉しい言葉を言っていただけるなんて……!!ありがとうございます!私も更新頑張らなければ……笑 (2022年3月29日 23時) (レス) id: 88264f67b7 (このIDを非表示/違反報告)
Shandy(プロフ) - こーさん» 不快だなんてそんな、、、むしろコメントいただけて久しぶりに書きたい欲が湧きましたので感謝です♪こーさんのお話の世界観私も大好きです(^^) (2022年3月29日 22時) (レス) id: 18b5a9219f (このIDを非表示/違反報告)
Shandy(プロフ) - こーさん» 初めまして♪コメありがとうございます!青紫お好きなんですね。片隅に放置していた話を見つけてくださり設定や世界観を好きとのお言葉とても嬉しいです。私も青紫大好きなのでなんとか続きを書きたいと思っています。もしパスをかける時はちゃんとヒントを添えますので (2022年3月29日 22時) (レス) id: 18b5a9219f (このIDを非表示/違反報告)
こー(プロフ) - 不快に思われたら無視してください。突然のコメントで失礼なのをわかった上でコメントしました。不快になられましたら本当にすみません。 (2022年3月28日 17時) (レス) id: 88264f67b7 (このIDを非表示/違反報告)
こー(プロフ) - 突然、大変失礼致します。初めまして。青紫が好きでこの作品に出会いました。このお話はパス掛けしないで頂きたいです。突然のコメントに要望、迷惑だと思います。本当に申し訳ありません。世界観や設定がとても好きで読めなくなるのは悲しいのでコメントしました。 (2022年3月28日 17時) (レス) id: 88264f67b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Shandy | 作成日時:2020年11月23日 16時

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