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27 (青s/紫、赤 、緑) ページ28

青side


一通り接客が終わった頃、


「流星、大丈夫やったん?あの人は、」


実質一人で店を切り盛りしとってくれた神ちゃんの優しさが身に染みる。


「ああ、体調の方わな」


心の中までは、わからんから…


「良かったな」


「神ちゃん今夜のフードはできた?」


「ばっちりやで」


「ありがとう、崇裕さんに出してくるわ」


ってまだカウンターにおらんな


バックヤードへ様子見に行けば、


「かわいい!かわいい!もう一回やって?」


崇裕さんの手をとり、ぶんぶん振り回してるしげの姿。


「しげ、崇裕さんに指一本触れんな!」


「手遅れやで、指10本絡ませとるから」


わざわざ繋いだ手を上にしてみせる



「いい加減にせえよ、」


普段より低い声が思わず出てまう


「あー怖い怖い、神ちゃんとこ行こう!」


「仕事せえ!」


しげが持ち場に戻っていった。


「流星くん、そんな言い方せんでも」


「…ごめん、俺、、」


「心配性なんやね」


やり過ぎたと落ちてまった俺にかけてくれる優しい声。


「俺は大丈夫やから、あの人面白いわ」


しげがおもろいのは同意やけど、

いかんせんデリカシーが無いから、失礼したんやないかと決めつけてもうた。


「あいつたまに、仕事終わりにヘルプで入ってくれる友達やねん。いい奴なんよ」


「そんな気がしたよ。
神ちゃんといい、しげちゃんといい流星くんの周りにはいい人ばかりやね」


「おん…」


確かに俺はいい友人に恵まれとる。
それを言葉にして伝えてくれる崇裕さん、
あなたも本当にいい人やで…


「さ、行こか。神ちゃんの十八番が待っとるから」


**



「うわぁ、美味しそう!」


目を輝かせる崇裕さん。


「今夜は特製クリームシチューです」


神ちゃんの提案で火を使った料理を神ちゃん出勤日に一品出してるんや。


これがまた好評で、神ちゃんのシフトを確認してくる常連さんもいるくらいで。


「クリームシチューには目がないねん、いただきます」


キチンと手を合わせていただきますする人なんや
それだけでもかわええ。


「うまっ」


一口食べて目がなくなるほど細めて、パクパク食べる崇裕さん。


ほっそいのに、さすがに朝からちゃんと食べてへんだけあって、皿を空けるのが早い!


調理場からひょっこり覗いてた神ちゃんがカウンターにやってきた。


「お口に合ったみたいで良かったです。お客様」


「これ、今まで食べたクリームシチューの中で一番美味しかったです」

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こー(プロフ) - Shandyさん» 返信ありがとうございます!迷惑でなくて良かったです。Shandyさんのペースでいいので、更新楽しみにしています。わ……ありがとうございます!まさかそんな嬉しい言葉を言っていただけるなんて……!!ありがとうございます!私も更新頑張らなければ……笑 (2022年3月29日 23時) (レス) id: 88264f67b7 (このIDを非表示/違反報告)
Shandy(プロフ) - こーさん» 不快だなんてそんな、、、むしろコメントいただけて久しぶりに書きたい欲が湧きましたので感謝です♪こーさんのお話の世界観私も大好きです(^^) (2022年3月29日 22時) (レス) id: 18b5a9219f (このIDを非表示/違反報告)
Shandy(プロフ) - こーさん» 初めまして♪コメありがとうございます!青紫お好きなんですね。片隅に放置していた話を見つけてくださり設定や世界観を好きとのお言葉とても嬉しいです。私も青紫大好きなのでなんとか続きを書きたいと思っています。もしパスをかける時はちゃんとヒントを添えますので (2022年3月29日 22時) (レス) id: 18b5a9219f (このIDを非表示/違反報告)
こー(プロフ) - 不快に思われたら無視してください。突然のコメントで失礼なのをわかった上でコメントしました。不快になられましたら本当にすみません。 (2022年3月28日 17時) (レス) id: 88264f67b7 (このIDを非表示/違反報告)
こー(プロフ) - 突然、大変失礼致します。初めまして。青紫が好きでこの作品に出会いました。このお話はパス掛けしないで頂きたいです。突然のコメントに要望、迷惑だと思います。本当に申し訳ありません。世界観や設定がとても好きで読めなくなるのは悲しいのでコメントしました。 (2022年3月28日 17時) (レス) id: 88264f67b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Shandy | 作成日時:2020年11月23日 16時

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