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25 (青s / 紫) ページ26

青side

「んぅ…」


「起きた…?崇裕さん」


「流星くん、ここどこ?」


「俺ん家やで、どこか辛くない?水飲もうな?」


昨日と違って怯えてないこと、俺を認識してくれてることが嬉しい。

肩に手を回して状態を起こして上げて、俺も並んで座りペットボトルの水を渡した。


「ありがと、」


ふわりと微笑んで、受け取ってゴクゴク飲む様をずっと見とった。


「ふぅ、なんかスッキリしたな」


以外な言葉に驚きを隠せへん。


確かに晴れ晴れした顔をしてる崇裕さん。


「夢、、、見とってん。
多分子供の頃やな、俺が泣いとったら
"たかひろ、大丈夫やで" って優しく頭撫でてくれてん。

温かくて、大きな手、、

すごく安心してずっとしとって欲しい、、
そう思ったのに目覚めてもうた」


「覚めてへんよ、、」


「えっ…?」


「いつまでも、こうしたるから」


肩を抱いたまま、もう片方の手でさっきのように優しく髪を撫でてあげる。

一瞬驚いて目を丸くして俺を見上げるも、

そっと目を閉じて、頭を俺の肩にコテンと寄せてきた。


あぁ、何て可愛いことを…



「流星くんやったんや…」


幸せそうに口角を上げてもう一度寝ようとしている崇裕さん。


神ちゃんには悪いけど、こうしている時間だけあなたが失恋の辛さから逃れられるなら、いつまでもここにいてあげたい。



"ぐぅ〜〜"


「何?今なんか鳴らんかった?」


「知らん」


バッとそっぽを向く崇裕さん。


「そんなはずないで、ここから鳴ったし」


崇裕さんのお腹に耳を当てる。


「やめてや、もう帰る」


力なく押し返す手を握る。


「…何も食べてないんでしょ?」


「食欲なくて、、朝味噌汁飲んだきりやって、」


「そりゃ、倒れてもしゃーない」


「ちゃんと、昼にサプリとエナジードリンク飲んだもん」


「それ、ちゃんとって言わんよ」


「むぅ…」


こんな口を膨らませる姿がかわいいオトナおるん?


「さ、お店に降りよ?神ちゃんのご飯バリ美味いから」


抱き上げようとすれば、抗議の声。


「自分で歩ける!子供やないし!!」


「今は、子供でしょう?」


お酒が入ると甘えん坊になると照史さんから昨日聞いとったから、まだ理性保てとるけど…


ずっと可愛くてたまらない人を抱きあげ階段を降りる。


「暴れんでよ?落ちたら怪我すんで?」


返事の代わりに、キュッと俺の首に手を回してきた崇裕さん。


やばいな、顔近いし、


店長の顔に戻らなあかんのににやけてまう…

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こー(プロフ) - Shandyさん» 返信ありがとうございます!迷惑でなくて良かったです。Shandyさんのペースでいいので、更新楽しみにしています。わ……ありがとうございます!まさかそんな嬉しい言葉を言っていただけるなんて……!!ありがとうございます!私も更新頑張らなければ……笑 (2022年3月29日 23時) (レス) id: 88264f67b7 (このIDを非表示/違反報告)
Shandy(プロフ) - こーさん» 不快だなんてそんな、、、むしろコメントいただけて久しぶりに書きたい欲が湧きましたので感謝です♪こーさんのお話の世界観私も大好きです(^^) (2022年3月29日 22時) (レス) id: 18b5a9219f (このIDを非表示/違反報告)
Shandy(プロフ) - こーさん» 初めまして♪コメありがとうございます!青紫お好きなんですね。片隅に放置していた話を見つけてくださり設定や世界観を好きとのお言葉とても嬉しいです。私も青紫大好きなのでなんとか続きを書きたいと思っています。もしパスをかける時はちゃんとヒントを添えますので (2022年3月29日 22時) (レス) id: 18b5a9219f (このIDを非表示/違反報告)
こー(プロフ) - 不快に思われたら無視してください。突然のコメントで失礼なのをわかった上でコメントしました。不快になられましたら本当にすみません。 (2022年3月28日 17時) (レス) id: 88264f67b7 (このIDを非表示/違反報告)
こー(プロフ) - 突然、大変失礼致します。初めまして。青紫が好きでこの作品に出会いました。このお話はパス掛けしないで頂きたいです。突然のコメントに要望、迷惑だと思います。本当に申し訳ありません。世界観や設定がとても好きで読めなくなるのは悲しいのでコメントしました。 (2022年3月28日 17時) (レス) id: 88264f67b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Shandy | 作成日時:2020年11月23日 16時

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