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11 (紫s / 黄、桃) ページ11

紫side

*現在*

終わったー!
今日はずっとアルコールが抜けへん感じでふわふわしとったけど、何事もなく定時に上がれそうや。

親切なBarの店長さんにスウェット返して、スーツ引き取ってから家でのんびりしよ…


誰にも捕まりませんように…

どういうわけか、社員達が俺を暇潰しの相手に経理までやってくるから(小瀧を筆頭に!)
今夜ばかりは俺に自由をください!!!


乗ろうとしたエレベーターから降りてきたのは、今この世で一番会いたくない人物だった。


見つからないよう他の人に紛れて乗り込もうとしたが、


「濱田さん!探しましたよ…」


明るい声色とは裏腹、強く腕を掴まれて足止めをされてしまった。
エレベーターに乗り込んだ社員達に目配せして、乗らない意思を伝えるスマートさ…


「内線しても繋がらなかったんでね、」

語尾の強さに飲み込まれそうやけど、毅然とした態度で

「私退勤しますので、急ぎでしたら今課内におる誰かに交渉していただけますか」

「退勤なら私もですから一緒に…」

「急いでますんで」

エレベーターのボタンを連打する。


「昨日、ずっと待っとるからってLINEくれたやん。なんなん?この他人行気…そういうプレイなん?」


急に腰に手を回され耳元で囁かれる。
耳が弱いん知っててタチが悪いわ。


「社内でやめてください。
いつ櫻井部長がいらっしゃるかわかりませんよ?」


「一丁前に脅すんや俺のこと」

「見られたら困る立場にある方が悪いんとちゃいますか?
昨日話をきちんとしたかっただけです。
でも、自分が来ないばかりか照史を呼こしたことでよくわかりました。
私もバカじゃないんで…」


「笑わせんなよ、おバカちゃんだろ?
ずっと俺の側で尻尾振っとったら変わらず可愛がってやんのに」


お尻をすーっと撫でられ、キッと睨めば


「そう、その潤んだ瞳ですぐに男に媚びるんや」

我慢の限界や!と思った時、エレベーターが到着した。


「はまちゃーん!!!」


さっきはあんなに拒んだ小瀧くんが天使に見えた。


淳太を吹っ飛ばして、俺の身体に抱きついてくる。


「はまちゃんチャージのおかげで、受注とってこれたんや!
褒めて褒めて!」


「あの難攻不落と言われたX社のCさんから?」

「そやねん、もうOKもらえた時チビってまうかと思たよ!」

「えらい、えらい」

頭を撫でてやると、目を細めて嬉しそうに尻尾をふる小瀧くんを心底可愛いなと思えた。


「あ、中間さん。櫻井部長が呼んではりましたよ?」

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こー(プロフ) - Shandyさん» 返信ありがとうございます!迷惑でなくて良かったです。Shandyさんのペースでいいので、更新楽しみにしています。わ……ありがとうございます!まさかそんな嬉しい言葉を言っていただけるなんて……!!ありがとうございます!私も更新頑張らなければ……笑 (2022年3月29日 23時) (レス) id: 88264f67b7 (このIDを非表示/違反報告)
Shandy(プロフ) - こーさん» 不快だなんてそんな、、、むしろコメントいただけて久しぶりに書きたい欲が湧きましたので感謝です♪こーさんのお話の世界観私も大好きです(^^) (2022年3月29日 22時) (レス) id: 18b5a9219f (このIDを非表示/違反報告)
Shandy(プロフ) - こーさん» 初めまして♪コメありがとうございます!青紫お好きなんですね。片隅に放置していた話を見つけてくださり設定や世界観を好きとのお言葉とても嬉しいです。私も青紫大好きなのでなんとか続きを書きたいと思っています。もしパスをかける時はちゃんとヒントを添えますので (2022年3月29日 22時) (レス) id: 18b5a9219f (このIDを非表示/違反報告)
こー(プロフ) - 不快に思われたら無視してください。突然のコメントで失礼なのをわかった上でコメントしました。不快になられましたら本当にすみません。 (2022年3月28日 17時) (レス) id: 88264f67b7 (このIDを非表示/違反報告)
こー(プロフ) - 突然、大変失礼致します。初めまして。青紫が好きでこの作品に出会いました。このお話はパス掛けしないで頂きたいです。突然のコメントに要望、迷惑だと思います。本当に申し訳ありません。世界観や設定がとても好きで読めなくなるのは悲しいのでコメントしました。 (2022年3月28日 17時) (レス) id: 88264f67b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Shandy | 作成日時:2020年11月23日 16時

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