ハッピーエンドになりたくて【今日から俺は】 (ページ30)

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「Aちゃん気にしないでいいからね」

伊藤くんは優しく涙目な私の頭をポンポンと撫でてくれた

理子も私の手を握ってくれる
なんて優しい人たちなんだとありがとうと呟く

「その後って言ってたんだけど他にも何かされたの…？」

「あ……開久…の相良くん、にもキスされて」

伊藤くんがびっくりしすぎてバッと椅子から立ち上がる

「そういえばなんでAちゃんあんな奴とつながってんの？」

伊藤くん理子ちゃんと紅野さんとの事も相良くんと繋がった理由もどういう流れでそうなったかも全て話した

「許せねえな」

「A大丈夫？そりゃさんちゃんに聞かれたくなかったわよね…」

「あ、理子、そういうことじゃ」

「私のこと気にしないでいいのよ？好きな人に聞かれたくない話じゃない」

「そう…なんだけど…」

「大丈夫よ、Aの事嫌いになったりしないわ、ずっと話題に出してなかったけど私はさんちゃんよりAの事大好きだもの」

ライバルね！なんて笑っていう理子の言葉に安心する

「りーーーーこーーーーー」

我慢してた涙がダーっと流れ出して抱きついた

「Aちゃん紅野のことは大丈夫だから俺たちでケチャケチャにして来てやっから…問題は三橋だな…相良の事はまだ言えねえな」

私は大人しく頷く
まずは貴志にどう説明しようか
何もされてないって嘘をちゃんと謝らなきゃ

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