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貴志がいなくなって伊藤くんが大丈夫だからって言ってくれたけど私のモヤモヤは晴れなくて
学校から帰ってきていてもたっても入れなくて外をぶらぶらしに出た
もう外は真っ暗で星を見に行こうかといつもの土手に向かった
「谷川ぁあああ」
「今井さああああん」
なんだあれ、大きな声が聞こえたもんだから見に行けばブルーシートにお菓子やらジュースを広げて青い制服を着た男同士抱き合ってる謎な光景で思わず固まる
「い、今井さん女!女が見てます!」
「なにぃ?…ハ!?綺麗なお嬢さん!!」
げ、見つかった
もう時すでに遅し、めっちゃ手招きされてる
「こ、、こんばんは」
「お嬢さんこんな夜遅くに危ないですよ」
見た目はガタイも良くてどっからどう見てもツッパリの今井さん
その隣には今井さんより小さいツッパリとは言い難い同じ紅高の谷川さん
話を聞けば失恋をして慰め会をしているらしい
私も似たようなものですと苦笑いすると一緒に慰め合いましょう!と今井さん
話してみればそんなに怖くない2人
モヤモヤも少し軽くなった
今井さんの声はうるさいけど
「お嬢さんお名前は?」
「Aです、軟高の2年です」
「俺らも2年だ、今井さんは紅高の番なんだ」
「ガタイすごくいいですもんね強そうです」
「谷川ァ!?今かっこいいって言われたのか!?」
「言ってませんよ、すみませんAさんこんな感じの人です」
「すごく面白い人ですね楽しいです!」
今井さんはなんだか叫んでる
無視してと谷川さん
扱いがわかってきた気がする
もう遅いからと今井さんたちに家まで送っもらって帰ってきた
今井さんたちのおかげで少し元気が出た
また明日から学校かと思うと怖いけどどう誤解を取ろうか作戦を練って眠りについた
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作者名:ももずく | 作成日時:2019年3月31日 12時