なにわの白③【男主】 (ページ48)

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◆酔い痴れる* ページ48

※不健全=*
※R15くらいの内容
※シモがダメな人は読まないでください
※読まなくていいやつです

　

お酒は20歳になると飲めるというが
その歳より若く見える者は年齢確認をされ続けるとも言われている。

もしかしたら本当に、子供みたいに可愛い子は飲まないほうがいいのかもしれない。

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俺よりも誕生日が先の大吾がお酒を飲めるようになった。

大人の階段を登ったにもかかわらず初めてはAとがいいなんて言ったので、そんなん言わんと先に行きと康二たちに囲まれるのを見届けたのはいつの話だったか。

同学年であるはずの大吾は同い年とは思えないほどに可愛い。

言い方を間違えた。
童顔で、目が大きくて、若くて、ちいさい。

少し要素を出すだけでも可愛さが伝わるだろう。
段々垢抜けたとはいえ、齢を重ねるごとに何故か若くなる大吾は大人になるにつれ可愛さが増していく。
後輩と思えば納得するが、ふとした時に同い年であることを感じてびっくりすることがあるのだ。

　

そんな大吾が20歳になった、お酒が飲める年齢ということ。
あの顔でお酒を飲んでいるなんて想像出来るだろうか。いや無理。

未成年のうちに話題に上がるのがお酒に強いか弱いか。
親がこうだからこう、見た目がこうだからこう…なんてよく話したものだ。

実際問題飲まないとわからないが、量というよりは酔いの質のほうが問われると思う。酒は飲んでも呑まれるな、という言葉もいずれ実感するだろう。

さて。
どうしてこう長々と連ねているかというと、俺が今冷静ではないからだ。

心頭滅却、無我の境地。
予測不能、見通しの立たない問題が俺を襲う。

俺に一本の電話がかかってきた。
怖い話ではない、普通に康二からの連絡。

"大ちゃんがずっとAのこと呼んどるから、迎えに来てくれへん？"

え？何その可愛い話。
断る理由もなく二つ返事で車を出して迎えに行ったが、後々それが忘れるわけにもいかない出来事を引き起こす。

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一つ目の誤算…というより想定するのを忘れてたこと。

「A～～♡」
『大吾、帰ろう』
「やだ」
『俺とはいたくない？』
「やーだー」

めちゃめちゃ酔っている。この男。

俺に気付くや否やべったりと引っ付いてきて、猫みたいに擦り寄ってくる。猫撫でに一段と作る舌ったらずな妙に幼く、甘えかかるような声。

とんでもなく可愛い。困った。
「やだ」が「やら」になる自担を想像してほしい。可愛すぎるのですが。