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第30話、的なやつ ページ31

貴方side


事務所襲撃の一件からしばらく。

それから深澤の『遊び』は表に出ていない。裏の方でこっそり何かやってると思うと嫌な予感はするが、それはいつものことだと置いておくとして、私は私で仕事があるのだ。

貴「佐久間。」

桃「・・・はい」

事務所のど真ん中で仁王立ちする私の前には、しょんぼりした顔で正座する佐久間くん。

貴「一体何回目だ?」

桃「・・・3回目です」

貴「もっとやってるよな?」

桃「はい、すいません・・・」

なぜ私がこんなことをしているのかというと、話は少し前まで遡る。



桃「ねー!!Aちゃーん!!!あーそぼっ!!!!」

貴「今ちょっと忙しいんで・・・」

桃「そっかぁ・・・」


桃「Aちゃん!!あそぼ!!!!」

貴「すいません、まだ片付かなくて・・・」

桃「そっかぁ・・・」


こういうやりとりが5分おきに複数回続いた。


桃「Aちゃん!!あーそぼっ!!!」

貴「・・・」

桃「あれ?Aちゃん?」

そして6回目にしてついに、堪忍袋の尾が切れてしまった。


貴「忙しいっつってんだろ!なんで5分おきに話しかけてくるわけ!?しかも声のボリュームでけえし!!馬鹿なの!?」

桃「え、あ、Aちゃ」

貴「そこ座れ。」

桃「え、」

貴「す!わ!れ!」

桃「ハイ・・・」



とまぁ、こんな経緯なわけです。

貴「こういうこと前にも何度もあったなぁ?」

桃「はい・・・」

貴「その度にやんわり注意したよなぁ?」

桃「はい・・・」

貴「んで?この始末か?」

桃「すいません・・・」

仏の顔も三度まで。前々から佐久間くんの鳥頭現象は頻発していたが、今回ばかりは黙ってられない。なぜなら、私が忙しくしていた理由が他ならぬ佐久間くんにあるからだ。

貴「てめえが暴れまくった後始末の書類を私が処理してやってんだろーが!わかってんのか!!」

桃「申し訳ございません・・・ンフッ」

貴「なに半笑いで謝ってんだよ。反省が足りん!こっちこい!」

こうなったら性根から叩き直してやる。佐久間くんの首根っこを掴み、事務所奥の部屋へ引きずる。

桃「あ、た、助けてぇ・・・」


青「あー、佐久間がこっぴどく叱られてんのまじで気分いいわ。」

橙「うーん、俺もこればっかりは庇われへん・・・堪忍な、たくまくん・・・」




桃「うわぁぁあん!ごめんなさぁぁい!!」




次回、「そろそろ大きいイベント書けるといいな」。あぁ、夢主ちゃんがどんどん凶暴になってしまう・・・

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tihiro - omosirokunai (2021年12月7日 17時) (レス) @page1 id: 2adfc9a228 (このIDを非表示/違反報告)
うさのすけ(プロフ) - まゆさん» うわ、めちゃくちゃ嬉しいです!!めちゃくちゃモチベになります!頑張ります!これからも宜しくお願いします!! (2021年8月9日 16時) (レス) id: 4a67e16777 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 主様のお話の最後の次週予告?みたいなのがめちゃめちゃ好きでお気に入り登録させていただきます!そのギャグ線欲しいぐらいですwもちろんお話も大好きです!更新楽しみにしています。 (2021年8月9日 13時) (レス) id: c1fb10ca7d (このIDを非表示/違反報告)
うさのすけ(プロフ) - Emiさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!頑張りますのでこれからもよろしくお願いします!! (2021年7月20日 20時) (レス) id: 4a67e16777 (このIDを非表示/違反報告)
Emi(プロフ) - 面白いし続きが気になる!楽しみにしてます (2021年7月20日 15時) (レス) id: 8313c6a07a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うさのすけ | 作成日時:2021年4月20日 18時

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