第2話、的なやつ ページ3
貴方side
死んでたまるか・・・まだ彼氏すらできたことないのに・・・
抵抗する間もなくワゴン車に押し込まれ、ご丁寧にシートベルトまで着けていただいて、『ちょっと遠いから寝ときなー』なんてアイマスク(目隠し)まで着けていただきまして。
まあ要は、目隠しされてシートベルトで拘束され逃げられないってだけなんですけどね。
まじで誰か助けて!!!
紫「あ、おねぇさん名前なんて言うんだっけ。まだ聞いてなかったよね?教えて?」
誰が教えるか、こんなやつに!うら若き乙女を強引にワゴン車に押し込むようなやつに!!
紫「え、またダンマリ?んー、仕方ないなぁ」
何かを諦めた様子の彼。もう全部諦めて私を安全な場所で降ろしたのちに警察署に出頭してくれないかな。
そう思った次の瞬間、車のギアが何段階か上がる音がした。
バビューン!!
待て待て待て待て!!これワゴン車で合ってる!??なんかすごい音鳴ってますけど???何、どんなギアの入れ方したらこんな速度出んの怖い!!ってかワゴン車にギアってあんの??こんなことなら車のことにもっと興味持てばよかった!知識がないからわからない!!!
貴「法定速度守ってますかこれ?!?!?!?」
紫「んー?20キロオーバー、かな?」
貴「にじゅっ、!?!?!!」
やばい、吐きそう、どうせなら吐瀉物を全部あいつにぶっかけてやろうかな
紫「ほらほら、お名前言えたら速度落としたげるよー?あ、エチケット袋は前の椅子のポッケにあるから」
貴「言います、言いますから、速度落として・・・ウプッ」
背に腹は変えられん・・・乙女としての恥じらいはまだ仕事しておりますので・・・。
徐々に緩められていくスピード。なんとか吐き気もおさまってきたところで彼からの再度の質問。
紫「で、おねぇーさんなんてお名前??」
貴「・・・A、です。」
紫「めちゃくちゃ嫌そうなのウケるね!Aちゃんか、覚えとくよ」
『ウケる』って、なんだこいつ、ウケんなよそりゃ嫌に決まってんだろ!ってかそっちが聞いたくせに『覚えとくよ』ってなんだ、『覚えとくよ』って!!何様!!??・・・ヤクザ様か。そりゃ仕方ない。
段々この異様な環境に適応してきたのか、目の前(視界は塞がれているが)のこの男に、心の中だけではあるが言いたい放題言えるようになってきた。人間の適応能力って、本当に恐ろしいなぁ。
そう実感するAなのでありました。後半へつづくっ!・・・じゃねぇのよ
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tihiro - omosirokunai (2021年12月7日 17時) (レス) @page1 id: 2adfc9a228 (このIDを非表示/違反報告)
うさのすけ(プロフ) - まゆさん» うわ、めちゃくちゃ嬉しいです!!めちゃくちゃモチベになります!頑張ります!これからも宜しくお願いします!! (2021年8月9日 16時) (レス) id: 4a67e16777 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 主様のお話の最後の次週予告?みたいなのがめちゃめちゃ好きでお気に入り登録させていただきます!そのギャグ線欲しいぐらいですwもちろんお話も大好きです!更新楽しみにしています。 (2021年8月9日 13時) (レス) id: c1fb10ca7d (このIDを非表示/違反報告)
うさのすけ(プロフ) - Emiさん» ありがとうございます!凄く嬉しいです!頑張りますのでこれからもよろしくお願いします!! (2021年7月20日 20時) (レス) id: 4a67e16777 (このIDを非表示/違反報告)
Emi(プロフ) - 面白いし続きが気になる!楽しみにしてます (2021年7月20日 15時) (レス) id: 8313c6a07a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うさのすけ | 作成日時:2021年4月20日 18時