検索窓
今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:1,973 hit

君へのメッセージ5 ページ6




___でも、いつも死ねなかった。


それは当たり前。


僕はこの世界に未練があり過ぎる


……人間が嫌いなのに…ね。


きっと、この考えは矛盾している。


そう、矛盾だらけ。


まあ…この世なんて矛盾だらけだからいいんだけど。


その次の日、


僕は心がモヤモヤしたまま


朝早く学校に行ってみると


千秋がいつものように


僕の隣の席に座って寝ていた。


「よ、生きてる?」


と、冗談で聞くと


「勝手に殺すな、馬鹿」


と、いつものように毒を吐かれた。


そう返答がきたものの


千秋はうつぶせのままでいる。


何か話すことを考えてみるけど


4年も一緒にいるし


何よりモヤモヤが晴れないから


話題が何一つ思いつかなかった。


だから僕は、


「近いなっ」


千秋の気を引くために


何か傾いて僕の席に近寄っていた後ろの席を蹴ってみた。


それに反応して千秋は顔を上げ、


「蹴るなよ、うるせぇ。優奈も昨日机蹴って暴れてたんだからよぉ…」


と、少し呆れた表情で僕を見ていた。


暴れてた?


優奈が?


___もしかして僕の所為?

君へのメッセージ6→←君へのメッセージ4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:氷愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:氷愛 | 作成日時:2013年2月13日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。