君へのメッセージ5 ページ6
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___でも、いつも死ねなかった。
それは当たり前。
僕はこの世界に未練があり過ぎる
……人間が嫌いなのに…ね。
きっと、この考えは矛盾している。
そう、矛盾だらけ。
まあ…この世なんて矛盾だらけだからいいんだけど。
その次の日、
僕は心がモヤモヤしたまま
朝早く学校に行ってみると
千秋がいつものように
僕の隣の席に座って寝ていた。
「よ、生きてる?」
と、冗談で聞くと
「勝手に殺すな、馬鹿」
と、いつものように毒を吐かれた。
そう返答がきたものの
千秋はうつぶせのままでいる。
何か話すことを考えてみるけど
4年も一緒にいるし
何よりモヤモヤが晴れないから
話題が何一つ思いつかなかった。
だから僕は、
「近いなっ」
千秋の気を引くために
何か傾いて僕の席に近寄っていた後ろの席を蹴ってみた。
それに反応して千秋は顔を上げ、
「蹴るなよ、うるせぇ。優奈も昨日机蹴って暴れてたんだからよぉ…」
と、少し呆れた表情で僕を見ていた。
暴れてた?
優奈が?
___もしかして僕の所為?
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作者名:氷愛 | 作成日時:2013年2月13日 21時