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君へのメッセージ10 ページ11




「ほい、プレゼント」


「…ありがと」


千秋が僕の誕生日プレゼントをくれた。


生憎僕の誕生日には出かけると言っていたので


その前に千秋の家に行って


プレゼントを受け取りに来た。


インフルの予防接種が終わった後に


千秋の家に行った。


少し疲れ気味な顔をした千秋は


なぜか学校のジャージを着ていた。


それを見た僕は「ああ、そういうことか」と


少し悲しくなった。


たぶん、赤点を何個か採った優奈の補習につき合わされているんだろう。


……僕には何も言わなかったくせに…


悲しかったけど、


千秋のくれた誕生日プレゼントを見てみると


途端に嬉しくなった。


生まれて初めてってわけじゃないけど


友達から誕生日プレゼントなんて


あんまりもらったことなかったから


僕はすごく嬉しかった。


袋をすぐさま車の中で開けてみると


中には僕の好みの鍵のペンダントが…


「確かに僕の好きそうなやつ買ってきてって言ったけど…」


よく、僕の好み分かったな。


そう思った。


だって、千秋の前で鍵のやつが好きだとか言ったことなかったから。


それで、これが4年も一緒にいた証拠ってやつか…と


しみじみと実感した。

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作者名:氷愛 | 作成日時:2013年2月13日 21時

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