生きている限り何度でも。 ページ47
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結ちゃんがどうしてここに……？
さっきから色々なことが起こりすぎて何が何だか……頭が回っていかない。それは僕の顔に現れていたようで目の前にいた結ちゃんはにっこりと笑った。
ﾑｽﾋﾞ｢実はさ、私事故にあっちゃって入院してたんだけど、病室抜け出してうろついてたら『神運天』って子が運び込まれたって話聞いてね。私ピーン!!と来たの、それ絶対落くんだって!!｣
ﾗｸ｢えっ……ちょっと待って。事故…ッ!?｣
ﾑｽﾋﾞ｢ちょっと車が…こう……ドカーン!!と。えへへへ…｣
ﾗｸ｢笑ってる場合じゃ…っていうか病室抜け出してきちゃダメだって……!!｣
ﾑｽﾋﾞ｢大丈夫、大丈夫!!私もう少しで退院……｢出来なくなりますよ!!縁本さん早く病室戻ってください!!｣…あー……｣
看護師さんに怒られた結ちゃんは、その人に連れられて自分の病室へと戻って行った。ちゃっかり僕とLINEを交換していくところはさすがだと思う。
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結ちゃん乱入事件から2日が経ち、僕は退院することになった。彼女はあと１ヶ月程入院するらしい。結構な重症じゃないか……大丈夫かな…。荷物を纏めて、3日間お世話になった病室を出る。病室のネームプレートに『神運天』の文字はもう無かった。
ﾗｸ｢意外と病院って退屈だ……あッ…!!｣
遠くに見える見知った紅白頭。いつも冷静で何事もテキパキとこなしていく彼にしては珍しく、扉の前で緊張したように突っ立っている。
大切な人だろうか。
トントンと彼の肩を叩いてみた。
ﾄﾄﾞﾛｷ｢…!!神運天か…｣
ﾗｸ｢何だか緊張しているように見えて……いきなりごめん…｣
ﾄﾄﾞﾛｷ｢いや、大丈夫だ。｣
病院なので控えめに会話をする。ちらりと病室のネームプレートを見やるとそこには『轟』と書いてあった。もしかして爆豪君と盗み聞きしてしまった『母親』だろうか……。それなら緊張してしまってもおかしくないと思う。
ﾗｸ｢大丈夫、そんな怖がることないよ。｣
ﾄﾄﾞﾛｷ｢!!｣
ﾗｸ｢君を産んでくれた人なんだ。いい人に決まってる。過去に1度行き違いをしてしまったかもしれないけど、生きている限り…何度でも話し合ってやり直せばいい。君はそれが許されている人なんだからね。｣
轟君はありがとうと言って深呼吸した後病室に入っていった。彼の家庭事情はかなり異質だ。上手くいくといいけど…僕にはもうできないこと。諦めが混じった溜息のようなものが口から溢れ出た。
終わり
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時雨.(プロフ) - tukihoさん» わしは書き溜めしてるお...まあ頑張れ！応援してるぞ！ (2019年8月24日 16時) (
レス) id: 76959a97bb (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - 時雨.さん» 時雨ちゃん!!おつかれ〜!!どうしたら時雨ちゃんみたいに毎日更新が出来るのだろうか.......。 (2019年8月24日 16時) (レス) id: 64127def98 (このIDを非表示/違反報告)
時雨.(プロフ) - つっきー更新おつかれー！ (2019年8月24日 15時) (レス) id: f27d6f3f39 (このIDを非表示/違反報告)
tukiho(プロフ) - 焦菜さん» ありがとうございます!!コメント嬉しいです!! (2019年8月17日 0時) (レス) id: 64127def98 (このIDを非表示/違反報告)
焦菜(プロフ) - なんか、主人公の気持ちわかるような気がします！これからも頑張ってください！ (2019年8月16日 23時) (レス) id: b99ba60722 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tukiho | 作成日時：2019年6月16日 9時
