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「旗印戦、開幕!」
法螺貝の音と共に開幕を宣言された。
その後戻って行ったのできっと入学式も終わりやろう。
入学式ってなんやっけ…?なんて思いながら、お手洗いに向かうためにみやびちゃんといっぺん別れる。
階段を登っておると背後に気配を感じで、後ろを向くと毛利くんと前田くんが。
私今は迷ってないよ?
「まつ、少しばかりスカートが短いんじゃないか?」
「もうちょっこし警戒心を持ってくれんか?」
『警戒心…?あ、』
「わしらが後ろにおらんかったら、見えとるぞ」
毛利くんの言う通り、2人の背後を見れば舌打ちをして去るジャージの集団。
見えないようにしてくれてたのかな。
「自分でほんな短うしたのか?」
『んーん、制服作りに行ったら今どきの子は短いのよ!って短くされたんや。やっぱり短いよね…』
「足長うて綺麗やさかいいいて思うけど、気ぃつけてな?」
「うむ」
『き、綺麗ってほんな。褒めてもなあんも出ないよ』
なんて後ろにいなくなりよったことを確認した後に、隣に並んでくれた2人と話をしながら教室へ向かう。
長くて綺麗だなんて言う前田くん、冗談かと思えば本音だと言う彼にちびっとだけドキドキする。なんやろうこの気持ち。
教室に無事着いたけど、これは2人がいてくれてよかった。また迷うところやったかもしれーへん。
『ありがとう、毛利くん前田くん。2回も助けられちゃった』
「うむ、これからよろしゅうな」
「いいってことよ。これからよろしな、まつ」
『うん』
「あ、まつちゃん!」
みやびちゃんに呼ばれ隣に座る。
斜め前は豊臣くん、反対隣は…どちらさんやろう。
『私篠原まつ、よろしゅうね?』
「あっ、えっと、明智光秀、です」
『明智くん、覚えた』
「僕は上杉謙信、よろしくねまつちゃん」
『上杉くんよろしゅう』
前田くん達とは対角上の席で離れてしまった。席は決まってないみてえだし、また今度近くに座ればいいかな。なんて思っていたら前田くんと目が合った。
ニコニコ笑いながら手を振ってくれるので振り返す。
「どちら様でしょうか?」
『ん?前田くん。前田利家くん』
「はっ、まえまつ…!既にフラグは立っていると言うのですか…!」
『ま、まえまつ…?』
「何言うてんのみやびちゃん」
頬に手を当てウットリした目で私の方を見るみやびちゃんに、またも豊臣くんと目を合わせ首を傾げるしかなかった。
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パンダ - 前田大好きなので応援してます (2022年10月8日 10時) (レス) @page22 id: 463b37ca19 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - 久しぶりの投稿ありがとうございます!!これからも応援してます! (2022年10月7日 23時) (レス) @page22 id: da4f381cbe (このIDを非表示/違反報告)
naな(プロフ) - 私も前田くん好きなので、楽しみにしてます!頑張ってください! (2022年10月4日 22時) (レス) id: 948a9abe41 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの権左ブロウ - 頑張ってください!応援してます (2022年8月20日 0時) (レス) @page21 id: e25671cd6c (このIDを非表示/違反報告)
あいる(プロフ) - 私も前田くん好きなので楽しく読ませてもらってます!更新楽しみにしてます♡ (2022年8月15日 23時) (レス) id: 8e4d5cdfdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろ | 作成日時:2022年8月8日 17時