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-皆さん、公認旗印が出ました。旗印提出は、特進クラスの加藤清正くん-
ついにござった。加藤くんと、豊臣くんの旗印戦。
加藤くんは、豊臣くんの強さは関係ないと話し睨みつける。なんだかかっこいい…。
教室内はまた井伊くんの仕業かとため息を吐くが、俺じゃねぇの一言に騒然とする。対して黒田くんは我関せずを貫きポーカーフェイス。
『なんだか、荒れそうやなぁ…』
1人呟いた言葉はどちらさんにも拾われることなく地面に落ちる。
心配したみやびちゃんが豊臣くんの方に向かうのを見た私は、微妙な顔をして利家くんと毛利くんの会話を聞いているしかなかった。
「注目。これより旗印戦、"3時間以内に豊臣秀吉をケンカで倒す"開始」
3時間のカウントが始まった。
私はと言えば、いつの間にかいなくなりよった利家くんと毛利くんを廊下から探す。
どこ行ったんやろう…伊達くんもいないし…
「おい加藤!お前は行かねぇのか?」
「秀吉がホンモンだったら俺を除いた55人なんぞ蹴散らすくさ。その時にゆっくり、サシで料理してやるくさ」
クラスが豊臣くんについて話しておる間に、もしやと考えを巡らせる。
利家くんと毛利くんが豊臣くんに力を貸しておるとしたら?もほんでもたら、伊達くんも…
そう考えると、人たらしとしか言いようがない。
「追い詰めたぞ猿が!!!」
しゃがみこむ豊臣くんの前に現れたのはやはり、
『…伊達くん』
助太刀が入ったことにクレームをつけるクラスに、魔村さんから問題ないと返答が来る。え、これリアルタイムで繋がってるの?てえもねえね?
ほんでも、やはりというか伊達くん1人で豊臣くんを守るのはかなり不利。またも豊臣くんは伊達くん諸共追い詰められてしまう。
その時現れたのは
『利家くん!!毛利くんも!』
「なぁまつ、ずっと気になってたんだが」
『?なに?』
「お前、前田とデキてんのか?」
『……え?!そんなわけ!!』
「そうなのか?あんだけくっついといて?」
『くっついてなんてあれへん!』
立ち上がってしまう私は井伊くんに思わぬことを聞かれ、利家くん達の活躍する姿をちびっとしか見られなかったんや。
『あぁ!ええ所やったのに!井伊くんの馬鹿!』
「馬鹿ってなんだ馬鹿って!」
見えねえ見えねえと酒井くん達に窘められ座る私達。解せぬ、利家くんのかっこいいところやったのに…
ざくざくと3人で倒し、あとは加藤くんだけとなりよった。
「まつちゃん!行きますよ!」
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パンダ - 前田大好きなので応援してます (2022年10月8日 10時) (レス) @page22 id: 463b37ca19 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - 久しぶりの投稿ありがとうございます!!これからも応援してます! (2022年10月7日 23時) (レス) @page22 id: da4f381cbe (このIDを非表示/違反報告)
naな(プロフ) - 私も前田くん好きなので、楽しみにしてます!頑張ってください! (2022年10月4日 22時) (レス) id: 948a9abe41 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの権左ブロウ - 頑張ってください!応援してます (2022年8月20日 0時) (レス) @page21 id: e25671cd6c (このIDを非表示/違反報告)
あいる(プロフ) - 私も前田くん好きなので楽しく読ませてもらってます!更新楽しみにしてます♡ (2022年8月15日 23時) (レス) id: 8e4d5cdfdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろ | 作成日時:2022年8月8日 17時