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早めに寝たことの弊害、早く起きてしまう。が発生した私は、いっつもより早くに家を出て学校へ。
教室に着いた途端またも眠気がわいて出てきたで、机にバタンキューする。いっつも利家くんが座る席に向かって。
「は?何してんだ加藤」
「撫ずると癒さるるて伊達に聞いた」
「ほぉん?」
「男の嫉妬は見苦しいぞ、前田」
「、いじくらしい」
「やっぱり前田やなかとだめなんばい、安心しきっとる顔や」
なんだか今日は色んな手が乗った気がする。一番心地いい手に目を覚ますと、やはりこの人。
『利家くん、おはよう』
「まつ、お願いやさかいもうちょっこし警戒心をだな」
『警戒心…?』
寝起きのぽやぽやした頭では理解ができず、額をコツンと弾かれても追いつかない。
ほんでなも撫でてくれる利家くんに、またも目を瞑る。
毛利くんと話す心地ええ低音を聞きながら、ゆっくりゆっくり意識が落ちていく。
-皆さん、公認旗印が出ました。
旗印提出は…特進クラスの豊臣秀吉くん-
「おい、酒井榊原!お前ら2人を指名した。地べたにキスさせたるわ」
「上等だ」
「お前に喧嘩で負けるわけないだろ!」
-また、特進クラスの篠原まつさん。至急理事長室まで-
「なんでまつちゃんを…?」
「まつ、まつ、起きんかい」
『…やだ、ねむい』
「、!仕方ないな、寝とっていい」
「可愛うても甘やかすな前田、旗印に関係しとったらどうする」
「ぐ…日下部!俺じゃ無理や!」
「え、えぇ…!まつちゃん、起きてくださいまし!」
『んん…みやびちゃん…』
「か、かわ…」
覚醒した時私はみやびちゃんに抱きついていて、あわあわとする彼女が可愛くて離れたくなかったが黒田くんに理事長室に行けと言われ渋々離れる。
『黒田くん、折角のイチャイチャタイムやったのに』
「後ですれば良い」
理事長室に入った途端に魔村さんに手を取られ別室に連れていかれ、身ぐるみを剥がされる。
え、なになに?なんで?
『あ、あの、魔村さん…?』
「豊臣くんの旗印が茶歌舞伎なのです。篠原さんはお茶を点てられると聞いたので」
『は、はぁ…』
きっちり着物を着付けられ、ヘアアレンジもされて帛紗を渡される。魔村さんなんでも出来るなぁ。
炉を目の前に黒楽茶碗と赤楽茶碗が用意されておる。物は全て一級品が揃えられておるようや。このお棗綺麗…。
「まつちゃん綺麗ですわ…」
「あぁ、綺麗や…」
魔村さんの法螺貝の音と共に、旗印戦茶歌舞伎が始まる。
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パンダ - 前田大好きなので応援してます (2022年10月8日 10時) (レス) @page22 id: 463b37ca19 (このIDを非表示/違反報告)
由希(プロフ) - 久しぶりの投稿ありがとうございます!!これからも応援してます! (2022年10月7日 23時) (レス) @page22 id: da4f381cbe (このIDを非表示/違反報告)
naな(プロフ) - 私も前田くん好きなので、楽しみにしてます!頑張ってください! (2022年10月4日 22時) (レス) id: 948a9abe41 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの権左ブロウ - 頑張ってください!応援してます (2022年8月20日 0時) (レス) @page21 id: e25671cd6c (このIDを非表示/違反報告)
あいる(プロフ) - 私も前田くん好きなので楽しく読ませてもらってます!更新楽しみにしてます♡ (2022年8月15日 23時) (レス) id: 8e4d5cdfdc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろ | 作成日時:2022年8月8日 17時