〃 ページ9
「わたしの、せいで、綺麗な“個性”の人が、死んじゃ…どうしよ、いや、いや、嫌、」
抵抗する俺の“個性”で、商店街にはどんどん火が上がっていく。
それなのにコイツは、この場から離れない。動けないのかもしれないが、ずっと目の前にいる。
このクソ敵も、慌てふためき自分を責めるコイツを見て愉しんでいるようだ。
＿＿＿＿イカれてやがる
「ぬ゛ぉおおっ…はよ、逃げろやクソがぁあっ＿＿＿」
「いや、いや、苦しそう、わたしのせいで…いや、嫌ぁぁあっ＿＿＿＿＿！！」
パニックを起こした女がそう叫んだ、その瞬間だった。
辺りが、うす暗くなった。
「何だ？また別のヒーローか？？？無駄だっつのによォ…」
))PATTER…PATTER((
また、雨が降り出した。その雨は次第に強くなり、さっきのとは比べ物にならないほどの豪雨となった。
この女の仕業だろう。
火が消えてゆく。が、どうやら俺の周りには降っていない。このまま爆破を続けられるようになってんのか…！
「こんなただの雨が俺に効くと思ってんのかい嬢ちゃん！！甘ェよ！！」
「わたしの、“個性”、天気を操るんだけどッ、この敵だけじゃなくて、貴方にも当たっちゃうの…！
だから、これくらいしか、できないの…！ごめんなさいッ、ごめんなさいッ、わたしのせいなのに…！」
女は悔しそうに泣きながら俺にそう言った。
俺は必死にもがいて、なんとか、敵に押さえつけられていた口を自由にした。
「泣くな！謝んな！クソが！！出来ンだろ！ピンポイントに攻撃！
お前気付いてねーんか！！お前の雨、俺だけ避けて降ってんだよ！！
その意識で何かやってみろや！！俺に当たっても気にすんなカス！！」
そこまで言い切るとまた敵に口を押さえ込まれる。
クソ、コイツ…遊んでやがる…
「でっ、でも、そんなの一体どうやって…！」
俺は必死でまた口を開いて、叫んだ。
「針の穴に糸を通すんだよ！！！」
それを聞いた女は、見開いた目をゆっくり閉じて、両手をかざした。
))CLAP…CLAP…((
ちらつく稲妻が見える。
こいつ、雷も…！
「針の、穴に、糸を＿＿＿」
女がそう言いながら目を開いたその時、デクの野郎が現れた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
((その後すぐオールマイトが現れて、結局コイツの攻撃を見ることはできなかった。))
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うしくま ひつじ(プロフ) - ユリリン♪さん» ご指摘ありがとうございます。すみませんが単行本23巻以降終えておらず、その後出てくる設定や変更などは一切踏まえず書かせていただいております。時間軸がそもそも原作と違うのと、夢小説というﾞ点、ご理解いただけましたら幸いです。 (2020年2月27日 11時) (
レス) id: c500ebcd0a (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン♪(プロフ) - 初コメ失礼します。ワープの個性ってくろぎりですよね？それを踏まえてなんですが、くろぎりは私が間違ってなければ警察に逮捕されてると思います。でも、それが本当なら実はくろぎりは逮捕されてないって設定でみれば面白いですが… (2020年2月23日 2時) (レス) id: fd5e7c5abd (このIDを非表示/違反報告)
うしくま ひつじ(プロフ) - 妹系長女さん» ほんっとうにありがとうございます。不定期ですがこれから更新頑張ります！ (2020年2月16日 12時) (レス) id: c500ebcd0a (このIDを非表示/違反報告)
うしくま ひつじ(プロフ) - 9Sに殺されたいロリコンさん» 遅くなってすみません。分かりみです養ってくれｗ (2020年2月16日 12時) (レス) id: c500ebcd0a (このIDを非表示/違反報告)
うしくま ひつじ(プロフ) - マイさん» ご無沙汰しております。うしくまです！作成当初からご贔屓してくださり本当にありがとうございます。不定期ですがこれからもよろしくお願いします！ (2020年2月16日 12時) (レス) id: c500ebcd0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うしくま ひつじ | 作成日時：2019年5月1日 20時
