幻の虎戦士。 (ページ39)

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日ハムさん。ページ39

西川遥輝side

翔平から妹が見つかったと連絡が来て１ヶ月。

拳士さんが会いたいって騒いで、翔平に連絡入れたけど、

「おらんやん…」

妹さんと思わしき人がいない。

『どうしたんですか？』

いるのは取材に来た凉くらい。

「翔平の妹探し。」

『どこにいるか知ってますよ？』

"どこにいるか知ってますよ？"

「マジで！教えて！」

『教えないです。じゃあこれで。谷口さんに呼ばれたんです。』

「雄也が？なんで？」

『知らないです。』

凉がどっか行ってしまった。しゃあない。戻ろう。

また翔平に連絡してみるか。
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Aside

中田「翔平の妹まだ来ないのか？」

中島「連絡いってないんじゃ？」

杉谷「凉君来てるから聞いてみる？」

太田「それって大じょ「凉！こっち来て！」話聞けよ！」

雄也さんとしばし談笑していたら、(うるさい)杉谷さんに呼ばれた。

『谷口さん、ごめんなさい。呼ばれたので行きますね。』

谷口「そっか―日ハムに来たら良いのに。妹みたいに感じる。可愛いし、癒しになりそう。」

『あの人らの規制線を超えられたら、ですね。あれは過保護の域超えてますよ。それと、谷口さんの方が可愛いです。』

『どうされました？』

中田「翔平の妹が来るって聞いてたけどまだ来ないの？」

翔平の妹。そう聞いてドキッとした自分がいた。

『なんで自分に聞くんですか？』

中島「阪神だから知ってると思って。」

『まあ、知ってますけど…』

宮西「教えろ。教えんと帰さんぞ。」

宮西さんがジャイアンに見えてきます。

『ジャイアンやん…

一つ聞くと、その人の名前ってわかりますか？知ってるなら教えていただきたいんですが…』

西川「A。大谷A。高校生になる直前に姿を消したらしいけど、名前と顔はちゃんと覚えてるらしい。」

それは嬉しい。その妹はまだ大谷凉として生きてるのに。

『一つだけ言わせてください。自分の大谷凉、という名前は本名じゃないんです。』

「「「「…は？」」」」