幻の虎戦士。 (ページ22)

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with鯉球団のお兄さんページ22

新井貴浩side

「良太元気しとるか？」

『あれは元気すぎます。静かにさせる方法、お兄さんが知ってるなら教えてほしいです。』

あれはキクマルさんよりうるさいですよ、とうなだれるのは凉。

阪神の広報になったと良太から聞いたときは驚いたけど、今となればちょっと嬉しい。

現役時代は愛想が悪くて、人を寄せ付けないオーラがあったけど、今は普通に話せてる。

『静かにさせる方法教えてほしいです。』

「阪神の人らは凉が女ってこと知ってるんじゃろ？」

『はい。』

じゃあ方法は１つじゃな。

「こうすればええと思う。～～～、」

『え、マジっすか？』

「まあ、頑張ってみ。」

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Aside

『良太さん。』

作戦決行中です。あのお兄さん、何てこと考えるんでしょう。ハードルの上げすぎです。

良太「何じゃ？」

こっちを振り向いた瞬間に、良太さんに抱きついた。

良太「っと…どうしたんじゃ？」

『お兄さんに教えてもらいました。良太さんと仲良くなるにはどうすれば良いかって。』

良太「嬉しいが…他のやつらにはするなよ。特に中谷、北條らへんには。」

『わかってますよ。』

あなたが耳真っ赤なのも、私がこういうことしたら迷惑なのも、皆にはもっと良い女性がいるのも、

全部、わかってますよ。