あの人の妹は燕戦士！

ヒーローの誓い。 ページ12

「今日のヒーローは、見事完封勝利を達成した杉谷選手と、逆転のスリーランを放った山田選手です！」


ある日のヒーローインタビュー。


完封勝利を飾り、お立ち台へ。てっぱちくんも一緒に。


「まずは杉谷選手！おめでとうございます！」



『ありがとうございます！』


「今シーズンすでに5勝を挙げていますがどうですか？」


『どうって…私一人じゃ、できてませんよ。野手の皆さんに援護してもらってるお陰です。』



「まさにスワローズの二刀流ですね！まさか山田選手のようにトリプルスリーを狙っているんじゃ？」



『えっと、狙ってないって言えば嘘になるんですけど…』


Ys1「どしたん？」


『横に本人いるんですけど言いますね。正直、私がトリプルスリー取ってもまたコイツが取る気がするんですよ。』


「なるほど！」



『なので、トリプルスリーじゃなくてそのさらに上を目指します！』


「おぉっさらに上というのは…？」



『打率四割、ホームラン40本、40盗塁です。』



Ys1「は！？」



『もちろん、簡単にできるわけないです。でも、私はプロ野球界の革命児になります！』




女だから無理、女のくせに男より活躍してる…



私に今までそういってきた人たちを見返すために、私は誰よりも活躍する。




革命を起こします！


「山田選手！杉谷選手がトリプルフォーを達成するとおっしゃってましたが、どうですか？」



Ys1「マジで達成しそうで怖いんですよ！昨日の試合後も、最優秀中継ぎと最多セーブ以外独占するんじゃないかって男性陣で話してましたもん！」


「いや―、期待できますね！次、山田選手！」





さて、本気だしますか。




誰も成し遂げたことがないトリプルフォーに向けて。

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