公子の妹【原神】

4話 ページ5

パイモン「ええぇぇぇぇぇぇ！？！？！？」


Aがお兄ちゃん！と飛び込んで行ったのは公子、タルタリヤの腕の中だった

パイモンの悲鳴があがり、俺もひどく驚いた


A「久しぶりだね、お兄ちゃん！

元気にしてた？」

タルタリヤ「そりゃもちろんさ！」

A「お兄ちゃん、戦鬪狂だから心配してたんだよ？」

知られてるんだ…それ

タルタリヤがブラコンであることは、テウセルの時に重々わかっていたが、まさかシスコンでもあるとは

パイモン「待ってくれ！Aの言ってた親戚…というか、兄って公子のことだったのか！？」

A「うん、そうだよ〜言ってなかった？」

パイモン「聞いてないぞー！！」






Aside

お兄ちゃんの腕の中で、パイモンちゃんの焦った声を聞いて楽しんでいるのは少し性格が悪かっただろうか

少しそんなことを考えながらひさしぶりに会う兄の顔を見つめる

『ふふ、それにしても久しぶりだなぁ…』


パイモン「ま、まさかAが公子の妹とはな…」

パイモンちゃんが少し呆れたような声を発する

タルタリヤ「それで？A、お兄ちゃんに会いに来てくれたのかい？旅人も連れて」

お兄ちゃんが私の手をとって、恋人繋ぎをする

秘密ごとはしない、という兄妹間でのルールだ

『お兄ちゃんに会いに来たって理由が1番！

だけど、来る時に宝盗団にあってね』

私は名残惜しかったけれど、お兄ちゃんの手から自分の手をスルリと引き

ポケットからファデュイのマークが付いていた物を取り出した

その時、お兄ちゃんが驚いたような表情を浮かべ、呆れたように呟いた

タルタリヤ「はぁ、やっぱりか…アイツら、殺すべきだったね…」

物騒な単語をスルーして、私はお兄ちゃんに物を渡す

『はい、ファデュイのマーク付いてたし、大切な物かと思って！

…迷惑だったかな？』

お兄ちゃんは、家族を仕事のことで巻き込んでしまうことが嫌いな人だ

私がお兄ちゃんに会いに行こうとしても中々行く気になれなかったのもそのせい

タルタリヤ「そんなことないさ！ありがとうね、A

コレは…とても大切な物なのさ」

お兄ちゃんは、物を見ながら考えたような表情を見せた後に、ソレを近くにいたファデュイの人に渡した

その時、何か言っていたようだけれど、何を言っていたかはよくわからなかった

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