公子の妹【原神】

2話 ページ3

旅人・空side

パイモン「おう！じゃあな鍾離！」

鍾離「あぁ、また、旅人にパイモン」

いつも通り、璃月で生活をしていた

岩王帝君が死んで、でも生きてて…

色々あったけど、その中で関わった人たちは誰も皆いい人たちばかりだった

パイモン「旅人？どうかしたのか？」

空「いや、ただ少し…」

言葉を紡ごうとした時、近くの路地裏から女の子の声が聞こえた

パイモン「！旅人、行ってみるぞ！」

空「うん！」

声が聞こえてきたであろう場所に行くと、1人の女の子を男の人たちが囲っていた

男A「おいおい、嬢ちゃん、舐めてもらっちゃぁ…困るなぁ？」

男B「持ってるモン寄越しな、それで、服も剥ぎ取ってやんよ」

男C「顔はいいから、言い値で売れるぜぇ、こいつぁ」

パイモンとアイコンタクトを交わし、助けにいこうと思った時

今まで言われっぱなしだった女の子が口を開いた

？「はぁ…面倒くさいなぁ、どうせ弱いんだから」

その女の子の発言にビックリした瞬間、あたりの温度が急激に下がるのがわかる

パイモン「あいつ、神の目の所有者だったのか！」

チラッとそちらを覗いてみると、先程まで女の子を囲んでいた男たちは全員気絶しているようだった

冷たい空気が俺たちの足元にも広がる

？「ねぇ、そこにいるんでしょ？」

パイモン「げ、オイラたちのことだぞ…どうする、旅人」

どうする、と聞かれても…

きっと、この女の子は強い、逃げたって追ってくるだけだろう

？「あは、姿を表してくれた…あれ、そんなに小さなお友達もいたんだね」

彼女はパイモンの方をみて笑みをこぼす

悪い人、では無いのだろうか

パイモン「ひ！お、オイラたち、お前を助けようとしてたんだ！

うぅ〜…殺さないでくれ〜…」

彼女はパイモンの発言にキョトン、とした後、お腹を抑えて笑い始めた

？「あっははは…面白いなぁ、私はそう簡単に人を殺さないよ？

それに、助けようとしてくれてたことは知ってる、ありがとね、小さな勇者さん」

パイモン「小さな勇者って、オイラのことか！？

へへ〜お前いいやつなんだな！」

コイツ…と思いながらパイモンの方をジトっと眺める

パイモンは俺の視線に気付いたのか、デレデレした顔を辞めた

パイモン「おっほん！

オイラの名前はパイモン！それで、コイツが旅人の空だ！」

空「よろしく」

？「パイモンちゃんに空くんね、よろしく

私の名前はA、好きなように呼んで？」

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