【カゲプロ】恋の色はどんな色？【短編集】 (ページ27)

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君の為なら……… kano【ひじきの丸。】※悲恋注意ページ27

今日も君は欺く

無意識なのかな？と思うほど

だから私はそんなあなたを助けてあげる

たとえ、私が忘れ去られても、カノや皆に嫌われても、君が幸せならそれでいい

～・～・～・～・～・～・～・～・～
貴「ねぇ、カノ」

私は平然を装ってカノに話しかけた

カ「ん～？なになにー？」

貴「そんなに能力使って何が楽しいの？」

私の一言でアジトの空気が凍った

カ「な、なにいってんの～？ A
と、とりあえず部屋行こっ？」

カノはなんで僕が欺いているのがわかったんだろうとでも言いたそうな顔をしていた

部屋について言った

貴「もう一回言うよ？そんなに能力使って何が楽しいの？」

そう、それがずっと疑問だった

あんなに能力を使って

私の能力は『目をさらけだす』

簡単に言うと皆の能力を無効にする

皆には言ってない

言いたく無いのではなくて

言う機会がなかった

嗚呼、皆に能力の事位は言いたかったな

なんて思いながらカノの返事をまつ

カ「Aちゃんに何がわかるのさ」

と冷たい目付きで睨んできた

やっぱり傷付くなぁ

こんな顔をされるのは分かってたのに

貴「へ～？そんな顔もできたんだぁ？じゃあなんで皆の前でそれが出来ないの？その顔を見られたら嫌われるとでも思ってんのかなぁ？」

わざと見下すような笑みでいう

でも、だから悪者になってまでカノに

心を開いて貰いたいんだ

カ「…ゎ………だ」

貴「なにいってんの？きこえないよ～？」

カ「怖いんだよ！Aの言うとおり！
皆に嫌われるのがたまらなく怖いんだ！

また独りになるのは………嫌なんだっ！！」

カノが泣いていた

貴「でもさ…？仲間でしょ？

仲間なんだから皆を信用してあげて？

それとさっきはごめんね……？許されるとは思ってないけど

バイバイ」

静かにカノの部屋を出た

そして、自分の部屋へ戻りお気に入りの服数十枚と貴重品を持ち机に手紙をおいてリビングへ向かった

貴「皆さっきはごめんね？ちょっと出てくるよ

バイバイ」

皆が何かをいいかけたがそれを遮り

扉を閉めた

貴「あーあ

想像してたより…………………

辛いや」

と呟きながら涙を溢した