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またな…?
「やから、ここまででええから」
「え?でも、亮ちゃん家まだ」
「おん。でもこれ以上行ったらマルが帰るん大変やん」
「でも、ここからの方が坂急やで?」
「いや、歩かれへんわけちゃうし」
「でもでもでも、1人でこんな夜道歩くなんて」
「いや、ガキちゃうねんから」
「でも…」
心配や…
あ、
「わかった!」
「これ、乗ってって!」
「いや、マルのやん」
「僕はええの!ここから歩いてしか行かれれん近道あんねん」
「うそやろ?」
うぐっ…
一瞬にして眉間にシワがよる
「ほ、ほんま!せやから、亮ちゃんはこれ、僕の自転車で申し訳ないけど、使って!
で、明日!またここで待ち合わせして、一緒に店まで行きませんか?」
ほぼ一息で言うた
「それマルむっちゃ無駄やない?」
シワ寄せすぎて戻せへんくなったんちゃうかってぐらい寄ってる…
「そんなことない!心配やの!店長命令や!」
「んじゃ、今日のところは借りてくわ」
これ絶対納得いってないやつやわぁ…
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作者名:時音 | 作成日時:2021年11月3日 10時