今日:25 hit、昨日:11 hit、合計:20,101 hit
小｜中｜大
ピアノ 〜赤･紫〜 ページ11
あぁ、めんどくさいなぁ
1年前、事故って頭を打った
そのせいで記憶が飛んで、定期検診で病院へ
バイク乗られへんし、タクシー乗る金もないから電車しか交通手段なくて
あの日から頭ん中はずっと靄がかかってるみたいで、
目に映るものも色が薄くて感動とか全然感じひんくなった
オトンやオカンらしい人、友人らしい人、何人か会ったけど、全く思い出されへん。
皆俺との関わり方がわからへんのやろ、
だんだん顔がひきつっていく。
まぁ、関わりたいとも思わへんけど。
最近よく思う。
俺の居場所はどこにもないんやな。
こんな人混みを進んでいくのも嫌で仕方ない
そんな中で一際ザワついている場所があった、
いつもなら気にせず通り過ぎていくんやけど
なんとなく気になって横目に見ると
群がる人の隙間からグランドピアノがチラッと見えた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：時音 | 作成日時：2021年1月27日 8時
