「もう他人じゃない」【降谷零】

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「おねーちゃんなにしてんのー？」


「お姉さんは今忙しいんだよ…」


「ねてるだけじゃーん！」



公園のベンチで項垂れてたら、なんだなんだと遊んでた小学生たちが集まってきてしまった。

好奇心旺盛かよ。将来有望だな
でも怪しい人に声掛けちゃダメだよ！！


「ねぇーおーきーてーよー！！」

「こら君達、弱ってる人を無理やり起こしたらだめだよ…」

「なんでよわってるのー？」

「己の言動の軽さにだよ。」


いいかい、君達
今はいいけど、これから大人になると感情で口を開くもんじゃないよ。

お姉さんみたいになっちゃうヨ！！！！




…なぁーんて言う元気もなく、


「きゃー！たおれたー！しんじゃった！！」


死んでねぇよ

ワイワイガヤガヤする小学生たちに囲まれる女子高生…

ははは、もう笑え…




「お前らなにし……
何してんのA姉ちゃん。」


「こんにちはコナンくん。いたいけな女子高生が小学生に絡まれてるんだよ助けて？」


その大人っぽすぎる喋り方で顔を見なくても一発で分かった。
小学生もどきのコナンくんははぁ、とため息を吐くとたむろってた小学生たちをどかしてくれた。


「ありがとう…今の小学生は何されるか分からないもん」

「何言ってんの高校生のくせに」

あんたもな

「で？なんでこんなとこにいるの
いつもならポアロにいるじゃん」

ぎくぎくぅっ

「いや…さっき行ってきた」

「ふーん。じゃあ安室さんとなんかあったんだね」

「勝手に察さないでもらえるかなぁ！？」

「逆ギレしてるあたり、僕の勘はあたってるね」


にやりと笑う子供もどき
とりあえず頭をグリグリした。


「やーめーてーよー！」

「そういうの止めなよ！？特に女子には！！」

「小学生にデリカシーと求めないでよー！」

「小学生は普通デリカシーなんて知らないんだよ」


いつも思うけど、その賢さもっと隠す努力したら？！


「ねぇちょっと詰めて」

「あ、はいすみません」


なんか普通に座られちゃった。


「…で？安室さんに何かされたか、もしくは何かしたの？」

「されたかと言えばされたし、したかと言えばしたんだよ」

「何それめんどくさっ」

「分かってたけど言わなくてもよくない？女子高生をこれ以上弱らせてどうするの！？」

「その言い方勘違いされちゃうから止めてくれない？」

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