怪盗の相棒は探偵で彼の想い人です【名探偵コナン】【まじっく快斗】

４８：こんなところに飾るとか、盗んでほしいの？ ページ9

コナンたちはAデッキの中央に配置してあったエレベーターからチーフスチュワードの浅野の案内で


スカイデッキまでやってきた


エレベーターの扉が開くなりガラス張りのエレベーターからいち早く小五郎が飛び出し、壁に手をついて苦しそうに呼吸をする。



エレベーターから駆け出した子どもたちは、天井の展望窓から光が降り注ぐ明るいデッキに、感嘆の声を上げた。


歩「わあ、明るーい!」



光「空が見えますよー!」



両サイドにはヤシの木が植えられ、三十メートルほど伸びたデッキの先には大きな円形の台があった。


円台の上には台座に乗せられたガラスケースがあり、その前の床には茶と白の市松模様になっていた。


数名の刑事たちがガラスケースを囲むように立っている。



浅「ここが鈴木相談役ご自慢の＿＿＿」



次郎吉「スカイデッキじゃ。屋根は一部開閉式でな。日光浴をするも良し、星を眺めるのも良し。楽しみ方はいろいろじゃが、今回は彼奴らを捕まえるために」




次「ちょっとした仕掛けを施しておる」



それを聞いて希穂呆れ半分楽しみ半分だった



(どうせ取られるのにこの人何細工したんだか…大体盗む当の本人が此処に居るのに種明かしだなんて。セキュリティ甘いんじゃないの？)



円台に上がった元太たちがガラスケースのお宝を見ようとすると、刑事たちが前に立ちはだかった。



元「お宝見せろよ!」



「子どもが見るもんじゃない」



歩「えー」


光「いいじゃないですか」



「ダメだ!」



刑事の一人が歩いてくる次郎吉を見つけると、「あんたね!」と文句を言いたげな顔で走り寄ってきた。



小「中森警部!」



小五郎が刑事に声をかける。



銀「ああ、毛利さん。あんたも……ああ、ちょっと!」



次郎吉は中森の横を通り抜け、円台に上がった。


子どもたちをはじめ一同がガラスケースに群がる。



次「紹介しよう。あれが今日、彼奴らをおびき寄せるラピスラズリ、ビッグジュエル天空の貴婦人(レディースカイ)じゃ」



ガラスケースの中には白い手袋をしたマネキンの手が置かれ、


その薬指には金色の斑点が光り輝く群青色のラピスラズリの指輪がはめられていた。



希穂は遠めに見て、こんなとこに置いていいの…と呟いた

４９：ちょっとは探偵らしさを→←４７：盗み聞きもう一人

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す