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45:売られた喧嘩は買おう ページ6

束の間の安心は、すぐさま通り過ぎ、子供達は先ほどよりも不安がった。蘭、博士、園子は怪訝な顔をした。そして希穂は、



「…」



無言で藤岡に近づくと…



藤「?」



それを不思議がる藤岡の顔を見た瞬間、突然床に手を着いた。



そのまま勢いをつけて、手で体を支え、両足を藤岡の脛へ――ぶち当てた。



藤「なっ…!」



当然、藤岡は後ろへと激しく倒れこむ。希穂は静かに立ち上がり、パンパンッと手を払った。



藤「な、何すんだ!」


「売られた喧嘩は全て買うことにしていますので。



…今後一切、その汚い口で醜い言葉を吐き捨てないでください。次は容赦しませんから」


藤「…ッチ、何なんだよ!!」



冷徹な目で、藤岡を見下ろし、睨みながら言った希穂に恐れをなしたのか、藤岡は立ち上がってどこかへ行ってしまった。

「ふぅ。皆、大丈夫だよ。あんな男の言うこと、聞かなくていいからね」


歩「うん!」


元「ねーちゃん、強ぇーんだな」


光「すごくかっこよかったです!」


「あは、ありがとう」

3人が安心したことを確認した希穂は、蘭達のほうへ向き直った。


蘭「希穂、すっごーい…」


「いや、。頭で考えるより先に体が動いてね」


園「ほんと、運動神経いいのねー」



阿「しかし、今のはちょっと危険じゃったぞ?」



「あ、すみません。子供達を不安にさせるだけさせるのは、許せなかったもんで。あいつにも、不安を与えないとね」


蘭「確かに、希穂のあんな声初めて聞いたかも」


と蘭が言うと希穂は苦笑する


「私だってこんな声ぐらい出しますって」



そう言った後で皆に見つからないように先刻から視線を感じていた厨房の近くの物陰へと移動する



そこにいたのは…もちろん快斗。



快「おい」


小さいが威厳のあるその声に鳥肌が立つ


「ハイ…何ですか」


快「何やってんだよ!?馬鹿なのかお前は!?」


「オネガイダカラ小さい声で怒鳴らないでくれると嬉しいんだけどなあ;;;」


っていうか小声で怒鳴るってどんな技術使ってんの…とは言えない


快「今の行動の全部を責めようとは思わねえが気を付けろよ!」


「以後、善処させていただきます」


勿論日本人なら知ってるだろうが善処するとは頑張ります、努力しますといった意味であって決して了承したという意味ではない。

快「善処するんじゃなくてするなよな…」

46:昔話、聞かせて頂きました→←44:私はそんなキャラじゃないです



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極・吹雪姫 - がんばれ、、、です (2019年5月1日 15時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
いえーーー - 夢主と快斗でポッキーゲーム!あ、でも夢主ポッキーゲーム知ってるかな? (2019年5月1日 15時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
木城時雨(プロフ) - 道化師ロキさん» ありがとうございます!続編もう少しで出すのでよろしくお願いします! (2017年8月24日 11時) (レス) id: f8eb10b8b4 (このIDを非表示/違反報告)
道化師ロキ - とっても面白いです!応援しています!頑張ってください!! (2017年8月24日 10時) (レス) id: 091673db49 (このIDを非表示/違反報告)
木城時雨(プロフ) - 藤堂ナオミさん» 沢山コメントありがとうございます!頑張ります!! (2017年8月17日 20時) (レス) id: f8eb10b8b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木城 時雨 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年6月9日 21時

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