83:戻ってきちゃいました ページ44
屋上に続く扉を開けて出て来たのは一か月以上誰にも居場所を明かさず隠れていたはずの希穂
あまりの事に快斗は動揺を隠せなかった
一方の希穂は今まで逃げていたのが嘘だったかというように、快斗に会っても動揺する素振りもなく、立っている
快「どうして、お前」
「本当は戻ってくるつもりなんてなかったんですけどね」
快斗の言葉を遮って希穂が話し出す
口調は前のように敬語に戻っていた
うつむいていて、その表情は見えない
「…結局私も変わってしまったんですよね」
____昔のままだったら私だって放っておけたのかもしれないけどね
「あなたや青子達は知らなかったかもしれませんが、実は私が休学中でも二人だけ、連絡を取っていた人物がいたんですよ。本当は取るつもりなんてありませんでしたけど」
___本当にすごいよあの人達
快斗の驚く表情をよそに、希穂は話し続ける
「その人達に言われたんです」
_____いつか泣くんじゃなくて?あの人達
_____前にあなたも言ってたわよね。逃げないでって。あなたが今のままでいいの?
その台詞に快斗が眉を寄せる
快「は?それどういう意味だよ」
希穂はその声を聴いてまあそういう反応になるだろうね、と軽くうなずいて受け流す
「あなたが言いたいことも分かりますけどね」
「少し前だったら多分このまま一人でいたんだろうと思ってたんでしょうけど…」
そう、ここに来るまでは誰とも関わろうとさえしてこなかったのだから
二人の事も、知り合いの感情も無視して一人でいたことも可能だった
感情よりも、迷惑のかからない方を選ぶべきだと思っていたから
ようやく顔を上げた希穂は笑っていた
「皆さん優しくし過ぎるんですよ、酷いですよね、ほんと。諦められなくなるじゃないですか」
快「…希穂」
「何でしょう」
そう言った後で急に真剣な顔になる。
「…と、質問を聞きたいのは山々ですが、まず。
すみませんでした」
と言って頭を下げた
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極・吹雪姫 - がんばれ、、、です (2019年5月1日 15時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
いえーーー - 夢主と快斗でポッキーゲーム!あ、でも夢主ポッキーゲーム知ってるかな? (2019年5月1日 15時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
木城時雨(プロフ) - 道化師ロキさん» ありがとうございます!続編もう少しで出すのでよろしくお願いします! (2017年8月24日 11時) (レス) id: f8eb10b8b4 (このIDを非表示/違反報告)
道化師ロキ - とっても面白いです!応援しています!頑張ってください!! (2017年8月24日 10時) (レス) id: 091673db49 (このIDを非表示/違反報告)
木城時雨(プロフ) - 藤堂ナオミさん» 沢山コメントありがとうございます!頑張ります!! (2017年8月17日 20時) (レス) id: f8eb10b8b4 (このIDを非表示/違反報告)
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